レンウォー!(こんにちは)
初めまして,「ケロ」です!
「最後の楽園」と呼ばれる美しい島国「ミクロネシア連邦」
現在,その中で最も自然が豊かな「コスラエ島」に私は住んでいます。
「ケロ」というのは「コスラエネーム」というコスラエに住む人がもらえる名前です!
ミクロネシア連邦は4つの州が607もの島々からなっており,
その中で唯一,コスラエ州だけは1つの島で1つの州を構成しています。
実は,ディズニー映画「モアナ」に登場した
「女性が寝ている姿に見える島」
はコスラエ島のシンボルなのです。
もしまだ観たことがなければ,ぜひ「モアナ」を見てみて下さい。
コスラエ島の雰囲気を感じて頂けると思います。
↑コスラエ島のシンボル「スリーピングレディ」
さて,あるアメリカ人の方が
「善人だけの島がある」
といった事があるそうです。
コスラエ島のことです(笑)
出オチのくだりに,お付き合いありがとうございました。
これで他の島なわけがありませんよね(笑)
コスラエ島の1番の魅力は自然なのですが,私自身まだまだ自分の目で確認できていないものが多いので,また別の機会に!
「善人だけの島」と言わしめるコスラエ島の人々は一体どんな人だと思いますか?
今回はコスラエ島に住む人々,「コスラエアン」の人の良さについてお話ししたいと思います。
①年間犯罪件数「0件」!おだやかな島民性
これはもう題名の通りなのです。
嘘みたいな数字ですが,本当なのです。
これは,他の州と比べても比になりません。コスラエ島だけの数字なのです。
もちろん年によってバラつきはありますが,あっても1件か2件の軽犯罪。
これまでも,人が亡くなるような犯罪というのは指で数える程度しか起きていません。
警察の方々も,お仕事のメインは交通整備や式典への出席のような感じです。
コスラエ島の人口は約7000人。
そのほとんどが親戚など顔見知りで,知らない人はほぼいないといっても過言ではないほどお互いのことを知っています。
なので,犯罪の起きにくい環境なのかもしれませんね。
②正直でおだやかな国民性
みなさんが途上国で買いものをしたり,どこかへ行くのに車に乗ったり,道を教えてもらったりする時って,もしかして少し気を張っていませんか?
「店でボラれないかな…」「変なところに連れて行かれないかな…」「嘘つかないかな…」
安心してください。はいてますよ(黙
コスラエではそんなことは一切ありません。大丈夫です。
お店で私が買い物をする時,値段を聞き間違えてお金を多く渡してしまうことがよくあります。(お恥ずかしい…)
しかし、必ず「◯◯ドル多いよ。□□ドルだよ,ありがとね。」と言って,
お店の方は毎回お金を返してくれます。
ましてや外国人価格を設定することなどないし,一度もボラれたことなんかありません。
コスラエアンはとっても正直者。
島に暮らす人あるある,「コスラエタイム」がコスラエにもあるのですが,
約束に遅刻したら,「寝てた(笑)」「忘れてた(笑)」と正直に言います。
たまに,「忙しかった」って言うけど
日本人の我々からしたら「いやそこまで忙しくないでしょ!」と思うこともありますが,そこはご愛嬌です。(笑)
③コスラエアンの「おもてなし」文化
コスラエでは,客人を「おもてなし」する文化があります。
わかりやすい例としては,ごはん。
コスラエの家庭では,ごはんをみんなで同時には頂きません。
家長であるお父さん,お母さん,それから子どもたちというように,1人ずつ順番に食べていきます。ではあなたが旅行でコスラエに来て,現地の方のお家でごはんをご馳走になるときは?
あなたが1番にごはんを食べます。
最初は戸惑うかもしれません。みんなが手をつけていないごはんを一早く頂き,その間は他の誰もごはんを食べずに待っていてくれるなんて。
ですが,それは「我々はあなたを歓迎し,敬っています」という敬意の表れなのです。
また,「おいしい?」「おかわりいる?」「水飲む?」「これも食べる?」と食べている間も色々とお世話をしてくれるのです。「客人に何かしてあげたい」気持ちでいっぱいでいてくれています。
断らずに,素直に受け止めてあげるとコスラエアンも嬉しく思ってくれますよ。
④人助けはコスラエアンの「心」
コスラエアンは人助けが大好きです。
実は,コスラエ島民の9割以上は信心深いキリスト教徒。
日曜日は朝からみんなが教会に集います。
普段は学校でやんちゃっぽいような少年も,椅子に座って聖書を読んだりゴスペルを歌ったりします。
ちょっとかわいいですね。
彼らも,小さい頃からキリスト教の教えを学んできているのです。
私の友人のコスラエアンが,
「コスラエアンの趣味は人助け。誰かが困ったら周りが助ける。助けられるとみんなも嬉しい。コスラエアンが人を助けるときは裏がない。心から助けたいし,助けるのに理由もないんだ。」
と話していたことがありました。
小さな島だからこそ,教えが浸透し,みんなで助け合う心が育っているのかもしれませんね。
⑤そこまでやるか、コスラエアン!
そんな人助けが好きなコスラエアンですが,
何度か「え!そこまでしてくれるの!?」という場面に出会ったことがあります。
今回は2つ紹介させてください。
【1.自転車の修理で…】
私は職場まで自転車で通勤しています。
しかしある日,自転車のブレーキの調子が悪くなり,休憩時間の時に買ったお店で見てもらいました。
思ったより時間がかかるようで,休憩時間が終わってしまう!
「また後で取りに来るね!」と言い残して一旦職場へ戻りました。
仕事を終え,お店へ行こうと職場の扉を開けると…
店のおじさんがトラックで自転車を持ってきてくれているのです。
「友達にここだって聞いたから持ってきたよ。帰る時に乗るだろ?」
なんて優しいんでしょうか!!
一銭もお金を取らない自転車の修理で,あなたなら,ここまでできますか?
私にはできる気がしません。(笑)
【2.雨の日…】
雨がよく降るコスラエ。前触れなく突然降ります。
職場から自転車で帰るところで,強い雨風にふられてしましまいた。
そんな私を見たコスラエアンのお母さん。
「おーい!こっちに来な!雨宿りしな!」
お家の中に入れてもらい,タオルを貸してもらいました。
とてもありがたかったです。
しかしコスラエアンはこの程度では終わりません。
お母さんがまた「おーい!」と呼ぶその声の先には
大量のバーベキューチキンとごはんとジュースとスナック。
「せっかく来たんだから食べていきな!昼飯まだだろ!お?」
と,どんどん持ってきてくれるお母さん。
お腹いっぱいになる頃には,もうとっくに雨はやんでいました。(笑)
⑥「ガンバレソング」!?
コスラエ島には「ガンバレソング」という歌があります。
スポーツの大会など,みんなで何かを「頑張る」時に歌うのです。
歌詞はとっても簡単。
簡単でしょう?(笑)
シンプルですが,力強い応援歌です。
コスラエアンはみんなこの歌が大好きです。
頑張りたい時,応援したい時には必ず歌うのです。
◯◯は「ヤキュウ」などが入ります。これはコスラエ語です。
そもそも,コスラエアンは日本が大好き。
というのも,戦時中,コスラエ島は日本の統治下にありました。
そこでコスラエに住む人々の文化は,日本人に大きな影響を受けたのです。
「ガンバレ」「ヤキュウ」をはじめとして,コスラエには日本由来の言葉がたくさんあります。
今でも日本との親交は続いています。
ちょっと昔は高校で日本語の選択授業があったり,漁業などで日本に出稼ぎへ行く人もいたりするのもその理由の一つだそうです。
きっと,あなたが何かを「頑張る」時にも,
「ガンバレ!」
と歌って,背中を押してくれることでしょう!
<まとめ>
さて,コスラエ島に住む「コスラエアン」の人の良さ,みなさんに伝わったでしょうか?
「おいしい食べ物」「美しい自然」「楽しい観光名所」そういったことはもちろん大切ですが,
そこに住む人々そのものがクールである,というのは素敵なことですよね。
もちろん!コスラエにはオススメの食べ物・自然・名所がありますので,それはまた紹介していきたいと思います。独特の伝統もあり,本当に興味深い島です。
では,カットファオーシュン!(またお会いしましょう)
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