花の絨毯のつくり方

クールなイベント

こんにちは、南米ペルーで暮らしているYASUKOです。

ペルーで暮らしていると割と目にする機会の多い花の絨毯(Alfombra:アルフォンブラ)。「どうやって作っているのだろう?」と思っていたのですが、先日製作に参加したのでつくり方ご紹介します。

 

はじめに、花の絨毯とは?

ペルーの国民はカトリック教徒が多く、崇拝対象であるマリア様、又は教者の像を担いで街中を巡回するお祭りがあるのですが、その時マリア様たちが通る道に花を使って絨毯を作るのです。
日本では馴染みがないですがペルー以外にも南米、北米、ヨーロッパでは行っているお祭りのようですよ。

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花の絨毯をつくる日の流れ

・9:00
道が封鎖され花の絨毯づくりのはじまりです。
まずはチョークやペンキを使って道にデザインの下書きを行います。

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・10:00
下書きに乗せていくおが屑に着色していきます。作り方は簡単、水に着色材とおが屑を入れてとにかく混ぜる。

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こちらではOCRE(オクレ)という名で花の絨毯専用の着色剤が販売されています、しかし色を強く出したい時は壁の塗装用ペンキを混ぜます。要は、なんでもいいのです笑

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着色剤は市場の中のこんな感じのところで販売してます。

混ぜたらひたすら手で形作っています。表面がなだらかな方が理想的なようでひたすら表面を叩いて伸ばしていきます。これを模様ごと、色ごとに永遠と繰り返していきます。単純作業ですがずっとしゃがんでいるのでとてつもなくしんどいです。

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・16:00
土台が完成したら、仕上げに花や花びらラメを飾り付けて仕上げです。

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・18:00  完成!

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出来上がる頃には多くの見物客が集まり、行進までの束の間の間 “どこの絨毯が一番いいか” など話しながら楽しまれます。

色々な種類があって面白いですよ、苦労がわかるとなおさら!

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・21:00
教者様行進。教者様の後ろには多くの人が…
そのまま皆に踏まれて花の絨毯の役目は終了、儚いです。

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ペンキの後と、壮大な疲労を残してお祭りは終了です。
材料等を考えると日本でも作れますね!片付けが問題ですが、

 

Santa Fortunataについて

ちなみに今回のお祭りは「Santa Fortunata(サンタフォルトゥナタ)」と言います。これは人の名前、カトリック教会の教者。私の住む地域に遺体があるため大きなイベントとして毎年10月14日にSanta Fortunataが町を回ります。
このお祭りはSanta Fortunataの行進がメインイベントですが、3日前から始まっていました。近くの公園にはペルー国内の民芸品店が集まっていたり、10000ソル(約33万円)を賭けたビンゴ大会が行われたり、ダンス大会があったり、花火が上がったりと盛り上がりました。また、その期間中は不意打ちに爆竹が鳴ります。毎度不意打ちだったので写真はないです、これはこの爆竹に驚くことで体の中の悪い自分が出ていくと思われているからです。なので、ペルーで爆竹に驚いても日本のように悪ガキか!?ということではないので怒らないでください笑

お祭りの様子です。下

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さいごに

もし、旅先でこの花の絨毯を見つけたら製作者の苦労をねぎらい写真を撮ってあげてください。おそらく近くにいるので「すごいね」と言ってあげるととても喜びます。間違っても踏まないでくださいね! 行進の後や行列を見つけた場合は踏んで大丈夫です。乗っかってみましょう、ふわふわですよ。

それではまた。

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