マローエレレイ!
夏に向かって暑くなってきたトンガで、麦茶のおいしさに改めて気づいたFukaです。
さて今回は、トンガの伝統的な布「タパ」についてご紹介します!
タパとは?
タパ(tapa)とは、トンガで伝統的に作られている樹皮布のことです。
カジノキの皮をたたいてのばしたもので、古くから伝統的に南太平洋の島々で作られてきました。
糸を使って織るわけではないため、布というよりも紙に近い質感です。
タパはトンガの民族文化を象徴する存在で、大切な財産であり、冠婚葬祭には欠かせない必需品とされています。
結婚式ではたくさんのタパが用意され、新郎新婦やその母親はタパや「フィフ」・「キエ」と呼ばれるござを身に着けます。葬式ではタパで遺体をつつみます。
タパ作りは女性の仕事とされています。
とても手間のかかる仕事であるため、一人ではなく村の中でグループになって複数で作るそうです。
市場などで売っているのも見かけますが、非常に高価(数万~数十万円)です。
トンガだけではなく南太平洋の国々に今でもあり、それぞれの国の言葉で呼ばれています。
トンガ語・・・ンガトゥ(ngatu)※タパでも通じます
ハワイ語・・・カパ(kapa)
サモア語・・・シアポ(siapo)
フィジー語・・・マシ(masi)
タヒチ語・・・タパ(tapa)
タパの作り方
いちから作るには木を刈るところからなのですが、今回は、布の状態から柄を描いていく工程を教えてもらったのでご紹介します!
まずは布を市場で買います。
市場とは、首都ヌクアロファ最大のタラマフマーケットです。
野菜や雑貨、土産物など何でも売っています。
市場の一角にタパゾーンがあり、完成した状態のものもあれば、細長い無地の布もあります。
こんな感じで、地面に広げておばちゃん達が売っています。
この無地の布を買って、そこに柄を描いていきますが、そのままでは柔らかいため、
小麦粉と水で作った糊を塗ってから描きます。
①小麦粉と水を1:2~3で混ぜ、弱火にかけてとろみを出す。(トンガ人は虫がこないように灯油を混ぜるそうです)
②①を冷まし、タパの裏側に手でのばして塗っていく。
③天日で乾燥させる。
④表側にアイロンをかけてパリッとさせる。
⑤黒い樹液でできたインク(koka)と赤土(umea)で表面に柄を描く。
タパに描く柄はクぺシ(kupesi)という幾何学的な模様で、タパだけでなく民族衣装や街中の建物、男性のタトゥーなど、あらゆるところでよく見かけます。
このような型があって、それを下に敷いて描く場合もあれば、直接描いていく場合もあります。
お土産にタパを買うなら
初めに言ったように、大きなタパは何メートルもあり、とても高価です。
こちらは街中の土産物屋さんで売られていた40センチくらいのサイズのものでしたが、絵が細かいためか高いものは200パアンガ(約1万円)でした。
綺麗ですが、なかなかのお値段ですよね。
でも、大丈夫です。手頃な価格のものもちゃんと売っています。
しおりなら3パアンガ(約150円)、ポストカードだと5パアンガ(約250円)くらいからあります。
小物入れ、写真立て、バッグなどいろんなものが売っていますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タパはトンガ人にとって、とても大切な存在です。トンガに来た際はぜひお土産に買ってみてください。
お店によって描いてある柄やクオリティーが違いますので、いろいろ見て回ってお気に入りのタパを見つけてくださいね。
それではまた!
Toki sio!
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