日曜日にしか食べられない!?トンガの家庭料理「ルー」とは??

クールなフード

マローエレレイ!!

トンガのFukaです。

さて今回は、トンガの家庭料理についてご紹介します!

トンガの家庭料理「ルー」とは??

トンガの家庭料理の代表的なものといえば、「ルー」です。

トンガは国民の90%以上がキリスト教徒の国であるため、日曜日は安息日

教会に行くほかは静かに過ごす日なので、ほぼすべてのお店が休みになります。

飛行機も飛びません。

もちろんレストランもやっていません。

そのため、日曜日は家で「ルー」を作り、家族で食べたり近所の人におすそ分けしたりするのが定番です。

「ルー」とは、タロイモの葉で肉や魚を包み蒸し焼きにした料理です。

正確には「ルー」はタロイモの葉のことで、「ルー+中の食材の名前」が料理名です。

ルーモア(ルー+鶏肉)、ループル(ルー+牛肉)、ルーイカ(ルー+魚)など、さまざまな種類があります。

こんな感じで、主食(イモなど)と一緒に食べます。ちなみに右側は「オタイカ」といって、マグロをココナッツミルクで和えたマリネです。

「ルー」の作り方

さて、「ルー」はどうやって作るのでしょうか。

興味深いのは「ルー」を作るのはお父さんの仕事、というところです。

お母さんも一緒に手伝いますが、メインで作るのはお父さんです。

 

①「ウム」の準備をする。

「ウム」とは、穴を掘ったところに熾火や焼き石を置き、ルーやイモ類を乗せてバナナの葉や毛布をかぶせて蒸し焼きにする、トンガの伝統的な調理法のことです。

②ココナッツの身を細かく削りココナッツミルクを作る。

③具材とココナッツミルクをルーの葉で包み、アルミホイルで覆う。

③「ウム」で食材を蒸し焼きにする。(2~3時間、この間に教会へ行く)

④教会から帰ったら「ルー」やイモ、メイ(パンの実)を取り出して完成!

じっくりと蒸し焼きにされて、タロイモの葉と具とココナッツミルクがなじんで優しい味わいで美味しいです。例えるならロールキャベツが近いのかなと思います。

作り方はとてもシンプルですが、ココナッツミルクを作ったり「ウム」の準備をするのはとても手間と時間がかかることです。

また力のいる作業でもあるので、お父さんの仕事なのかなと私は理解しています。

トンガ人にとって、「ルー」は日曜日に家族で食べるごちそうなのです。

シェアすることが文化のトンガでは、仲良くなると気軽におすそわけしてくれたり、ご飯に招待してくれたりします。

そんな時は手間と時間をかけたものを分けてくれていることに感謝して、おいしくいただきたいですね。

お店で食べるなら

家庭料理である「ルー」はお店で食べるというよりは日曜日に家で作るものなので、あまりレストランではみかけません。

しかし、ヌクアロファ市内には今のところ私が知る限り、2軒のレストランで「ルー」がメニューにあります。

1軒目:Mums cafe Nukualofa

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

2軒目:Talahiva Restaurant

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

どちらのお店も8~10パアンガ(400円~500円)で食べることができますので、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

トンガの大切な文化の一つである、家庭料理「ルー」。

トンガに来た際はぜひ食べてみてくださいね。

そして、美味しかったら「イフォ!(おいしい!)」と伝えましょう。

 

それではまた!

Toki sio!

この記事を書いた人

南の島トンガの主島、トンガタプ島で美術の先生として活動中。
絵を描くこと、旅をすること、そして甘いものが好きな私から見たトンガの魅力をお届けします!

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