インドネシアはトロピカルフルーツ大国!

クールなフード

Selamat siang!(こんにちは!)
まっすーです!
私は今、JICA海外協力隊員としてインドネシアのスラウェシ島に住んでいます。

インドネシアで生活をしていると、日本では馴染みのない、珍しい食べ物を食べる機会が多いです。

インドネシアはトロピカルフルーツ大国です!

果物の種類が豊富で、市場やスーパーマーケット、コンビニなどでたくさんの種類のトロピカルフルーツが販売されています。
日本でもおなじみのスイカ・メロン・バナナ・パイナップルもたくさんありますが、マンゴーやパパイヤ、ドリアンなど日本での知名度は高くても日本では中々手に入りにくい果物から、見たことも名前すら聞いたこともない珍しい果物も多いです。

今回は、その数多くある果物の中でも日本では知名度が低い珍しい果物を厳選して紹介します。

インドネシアのフルーツたち

【サラク(スネークフルーツ)】 インドネシア語はsalak
サラクはヤシの一種で、ヤシ科サラカヤシ属の果物です。
蛇の鱗みたいな果皮で覆われているので、スネークフルーツとも呼ばれます。

サクッとしたリンゴに似た歯ごたえに、パイナップルとリンゴの中間のような酸味と甘みがあります。
サラクに含まれるカリウムやペクチンは認知能力を高め、記憶力の向上に役立つと言われています。


中には大きい茶色の種が入っている。

【サワーソップ(トゲバンレイシ)】 インドネシア語はsirsak
サワーソップはバンレイシ科バンレイシ属のインドネシア原産の果物です。
独特の風味と酸味が特徴で、果実は真っ白です。生で食べても美味しいですが、ジュースやスムージーに加工して飲むのがとても美味しくておすすめです。
抗酸化物質とビタミンCが豊富で、高血圧や糖尿病等の病気の発生リスクを減らす効果があります。


中には黒色の種が入っている。

【パンノキ(ブレッドフルーツ)】 インドネシア語はbuah sukun
パンノキは南太平洋の島国が原産のクワ科の果物です。
名前の由来は、「火を通した時の香ばしい匂いと食感がパンに似ているから」「昔、太平洋の島々を訪れたヨーロッパの宣教師が現地の人たちが煮たり焼いて主食として食べている様子を見て、ヨーロッパ人にとってのパンのような存在だと感じた」等の説があります。

名前の通り、食感はパンみたいにふわっふわでモッチモチでした。味はパンというよりは芋に近いです。

パンノキにはグルコース吸収率を低下させるのに役立つ繊維が豊富に含まれます。
ビタミンC・K・E、葉酸、ナイアシン、リボフラビン、パントテン酸が豊富に含まれており、貧血予防、免疫システム、身体の完全性の維持と改善に働きます。パンノキは一日一個食べれば生きていけると言われる程栄養満点の果物です。


蒸した後のパンノキ

【ジャックフルーツ】 インドネシア語はnangka
ジャックフルーツはクワ科パンノキ属の果物です。
木の幹からニョキニョキ実が生える果樹で、東南アジア、南アジア、アフリカ、ブラジル等で果樹として栽培されています。

低糖質で食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンAやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが含まれているので、生活習慣の予防や老化を遅らせる等の効果があります。
完熟した果実は明るいオレンジ色で、味はほんのり甘く、メロンに似ています。食感はパイナップルに近いです。
インドネシアでは生食の他に、炒め物に入れて調理されたりもします。

【ランブータン】 インドネシア語はrambutan
ランブータンは東南アジア原産のムクロジ科の熱帯果樹です。
髪の毛みたいな見た目から、インドネシア語で「髪の毛」を意味するrambutに接尾辞のanがついて「髪の毛がついたもの」という語義になりました。

果実はライチによく似ていますが、ライチよりも果汁が少なく、濃厚な酸味とスッキリした甘みがあるのが特徴です。
ビタミンC、カルシウム、リン、カリウム等が豊富に含まれており、鉄分の吸収を助けたり、貧血予防、アレルギー緩和、癌予防、免疫力の向上、むくみ防止等、健康と美容に効果がある果物です。


ライチ同様、中には黒い種が入っている。

【ドラゴンフルーツ(ピタヤ)】 インドネシア語はbuah naga
ドラゴンフルーツはサボテン科サボテン属のサンカクサボテンの果物です。
原産地はメキシコや中南米の熱帯雨林です。
果皮が龍の鱗に似ているので「ドラゴン」と名前が付けられました。

栄養豊富で、ビタミンB1・B2、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、カロチン等のビタミン類の他に、カリウム、マグネシウム、鉄等のミネラル類が豊富に含まれます。
また、食物繊維が豊富で低カロリーなので、美容にとても良い果物です。食物繊維はバナナの約65倍あり、便秘改善にもおすすめの果物です!

ちなみにドラゴンフルーツは中身が赤色のもの、白色のもの、黄色のものがありますが、
インドネシアで広く栽培されているのは中身が赤い「レッドピタヤ」と呼ばれるものがほとんどです。

【マンゴスチン】 インドネシア語はmanggis
マンゴスチンはフクギ属の常緑高木で、東南アジアのマレーが原産です。
「果物の女王」と呼ばれており、パイナップルやチェリモヤと共に世界三大美果として有名です。

マンゴスチンには糖や脂質の代謝を促し、エネルギーを作り出す効果があるビタミンB1・B2、悪玉コレステロールを減らすパントテン酸、筋肉にとっても欠かせないカリウム等が豊富に含まれます。

 

いかがだったでしょうか?
知らない、食べたことがない果物が多かったと思います。
インドネシアに来たときは、これらのトロピカルフルーツにもチャレンジしてみてくださいね♪


こちらの記事は2023年度3次隊(インドネシア/野菜栽培)小野真澄さんに寄稿いただきました。

この記事を書いた人
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