ナマステ~
インドの喧騒に日々耳をやられているいとかほです。
さて今回は、引き続きタージマハル観光の様子その③をお届けしたいと思います!
荷物を預けてセキュリティチェックを受けたら、いよいよタージマハル内部へ潜入です!
タージ・マハルについて簡単におさらい
ただ建物を見るだけではちょっと味気ない観光になってしまうことも….。
タージ・マハル観光の前にはその歴史的背景などを知っておくことをオススメします。
ここでタージ・マハルについて軽くおさらいしましょう♪
有名だけど……そもそもタージ・マハルってなに?
えっ!タージ・マハルってお墓だったの?!
あんな大きいのどうやって作ったんだろう。
建設には17年以上かかっていて、約22000人もの労働者と1000匹の象が働いたんだ。
気の遠くなるような数字だよ。
そうなんだ。今だったら相当人件費かさむだろうな…….。
1653年までに約3,200万ルピー、2015年までには約528億ルピーかかったと言われてるよ。(諸説あり)
うわー日本円に換算するだけで恐ろしいよ。
彼がタージ・マハルにお金を使いすぎて国の財政が傾いたのが原因で国が滅びたとも言われてるくらいだから、本当とんでもない話だよ。
莫大な時間と金、そして沢山の人員をかけて作ったタージ・マハルなんだね。
「砂漠の中の楽園」でお決まりのあのポーズを
タージ・マハルについておらさいしたところで、早速中に入って行きましょう!
ゲートを通り進むと、お墓がある建物を取り囲むように作られた美しい庭園に出ます。
この庭園はイスラーム教徒にとって砂漠の中の楽園を意味しています。
かつては花々や果樹が植えられ、季節によってバラ、チューリップ、ユリ、マリーゴールド、水仙などが咲き、
マンゴー、オレンジ、レモン、ザクロ、リンゴ、ブドウなどが実を結んでいたそう。
現在の庭園はイトスギの並木と芝が一面に植えられ、ところどころに大きな樹が植えられています。
これは19世紀にイギリス人が作り変えたもので、左右対称の造りになっているのが特徴です。
そこら中で人々が写真を撮っています。
定番のポーズは、ドームのてっぺんをつまんだようなポーズです。
このポーズがいつから定番化したのかは分かりませんが、訪れた際にはぜひ写真に収めたい一枚。
ただし、人が沢山いる分なかなかいい写真が撮れないということも…。
「渾身の一枚を撮りたい!」という方は、人が少ない早朝を狙うのがポイントです!
たまねぎ?グアバ?な大理石のドーム
タージ・マハルといえば、不思議なフォルムをした大理石のドームが有名ですよね。
その形状から、ドームは「タマネギのドーム」または「amrud(グアバドーム)」と呼ばれることもあるそう。
トップには蓮のデザインが施されており、建物の高さを強調する役割も果たしています。
4つの小さなチャトリ(キオスク)によって、メインの大きなドームがさらに強調されています。
ぱっと見では分かりませんが、
実はこの玉ねぎドーム、わずかに非対称だそうです。
霊廟の中は撮影禁止!
墓廟へ入るにはスタッフのチケットチェックを受ける必要があります。
チェックを受ける際には、入口で貰ったカバーを靴の上から履いて進みます。
墓廟へとつづく階段。
傾斜のある階段なので注意して登りましょう。
中央の建物が墓廟です。
墓廟の中は写真や動画の撮影は禁止となっています。
入口に「No Photograph」と書かれているのですが、
この決まりを知らなかったのか、カメラで写真を撮ろうとして監視スタッフに注意されている観光客の方を見かけました。
観光の際は注意しましょう。
メインの部屋の中央にあるのがムムターズ・マハルの墓で、その横に一回り大きなシャー・ジャハーンの墓があります。
が、実はこれはニセモノ。
実際の墓は、この地下にあります。
私たちが見ることが出来るのはあくまで参拝用に作られたものなのですが、
天井から差し込む光が2人の墓を照らしてなんだか厳かな雰囲気があります。
注目ポイントはその「外装」!ムガル建築の中でも最高級
タージ・マハルの外装は、ムガル建築の中でも最高級とされているそう。
実際に近づいてみると、その大きさに圧倒されます。
素人目にも、外壁の装飾だけでとんでもない資金が必要だったのが分かるなぁ。
装飾には、塗料、スタッコ、石の象眼細工または彫刻などが使用されています。
イスラム教では「偶像崇拝」が禁止されているため、装飾はコーランの章句、抽象的な形式や植物モチーフのみです。
通路のパターンも凝っています。
これだけのタイルを敷き詰めるのに一体何日かかったのでしょうか。
外壁の文字はコーランの章句
先述した通り、外壁に書かれているのはコーランの章句です。
「おお魂よ、安息の時。彼と共に安らかに主に帰り、彼はあなたと共に安らかに。」
というような文章が書かれています。
高い部分は下から見たときのゆがみの影響を減らすために、少し大きい文字になるよう工夫されています。
モスクの見学
庭から見て左側にあるモスクの内部は見学することができます。(※土足厳禁)
中をゆっくり見ていると、スタッフと思われるお兄さんが時々
「ほら、出てって出てって!」
と言わんばかりに追い払うそぶりをしてきます。
こういった場合は、お祈りのために外に出るように指示されていることが多いので素直に外に出ましょう。
モスクは神聖な場所でお祈りをするため場所なので、
あくまで「中を見せてもらっている」というのを理解して見学するのが良いでしょう。
タージマハルはいつか崩壊する?
たくさんの観光客が訪れ、北インドの観光に無くてはならないタージ・マハル。
実は、これまで幾度となく戦火を免れてきているんです。
空襲などによってタージ・マハルが壊されることがないよう、
もしもの時は上空からタージ・マハルを隠すために巨大な布が張られるそうです。
また最近問題となっているのが、環境汚染による劣化です。
石油精製所などによって生み出された酸性雨がヤムナー川に降り注ぎ、環境汚染の原因になっています。
この酸性雨の影響で、ヤムナー川のそばに位置するタージ・マハルが黄褐色に変色してしまうというのです。
これを受けて、インド政府は周囲にある10,400平方キロメートル(4,000平方マイル)の地域に
タージトラペジウムゾーン(TTZ)を設置しました。
これにより、タージ・マハル周辺は自家用車が入れないようになっています。
また建物の周りにあるミナレットは嵐などによる損傷を受けることがあり、修復作業が行われていることもしばしば。
これまで幾度となく戦火を免れてきたタージ・マハルですが、様々な理由によって劣化が進んでしまっています。
形あるもの、いつかは壊れてしまうのかもしれませんが、
美しい世界遺産が失われてしまうのは非常に勿体ないですよね。。。
まとめ
いかがだったでしょうか。
3回にわたってご紹介してきた「タージ・マハル見学シリーズ」ですが、今回でラストとなります。
全てを紹介しきれないぐらい、見どころのあるインド屈指の観光スポットだと思います!
デリーからも近く、車や鉄道でアクセスしやすいのでぜひ一度は訪れてみてはいかがでしょうか?
それではみなさんふぃるみれんげ~(また会いましょう)
タージ・マハルの開園時間や住所
専用駐車場:有
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