【コスラエの象徴「スリーピングレディ」の伝説】

D-トラベル

レンウォー!(こんにちは)

ミクロネシア連邦一自然が豊かな「コスラエ島」に住む日本人「ケロ」です!

この島ですよ!!!モアn(以下略

……と何度もお見せしているこの写真の「スリーピングレディ」。

コスラエ島は彼女の名を冠して”Island of Sleeping Lady”と呼ばれています。

この島の豊かな自然とおだやかな暮らしを象徴するようです。

このスリーピングレディの歴史はずっと昔からあるそう。

 

ずっと昔からあるといえば,アレですよね。そう……

伝説(((o(*゚▽゚*)o)))

 

男の大好きな言葉ランキング上位に食い込むこの言葉。

 

昔からあると言われたら探らずにはいられません。

このスリーピングレディにまつわる伝説が代々語り伝えられています。

今日はそんなスリーピングレディの伝説についてお話したいと思います。

①最初はレディじゃなかった!?スリーピングレディの誕生

スリーピングレディの誕生した時代には諸説がありますが,おそらく約700年前という風に言われています。

コスラエアンに「彼女はいくつなの?」と聞くと,

「ずっと寝てるからわからない( ^ω^ )」

と言われました。

 

ウマいことごまかされちゃいましたね(笑)

 

起きてくれたらちゃんと聞いてみたいものです。

その昔,神々がコスラエ島に男性の形をした山々を創ろうとしました。

 

しかし,

「もし男性の形にしてしまったら,この島は作物が取れなくなってしまう」

と考えて思い直し,女性の形をした山々に作り変えたのだそうです。

(参考文献:KOSRAE The Sleeping Lady Awakena, Harbey Gordon Segal, 1995)

 

 

だからコスラエの自然はこんなに豊かなんですね。

島のお母さん,スリーピングレディ。

 

「Awakena(アワケナ)」と呼ばれる女性だそうです。

 

溢れる自然,優しいコスラエアンたちの,お母さん。

モアナではこんな感じ。仰向けじゃないんですね。(笑)

②レディであることを裏付ける証拠

また興味深いことに,その形だけでなく,

彼女が女性だという証拠を示すものがジャングルの中にあるとのこと。

それは彼女の太ももの間に当たる場所にあります。

 

そのジャングルの奥深くにある,赤い土のエリア

それは,神々が彼女を創った時,月経であったからなのだと言い伝えられています。

 

昔,その場所は神聖な場所とみなされ,勇敢な男たちだけが行くことができた。

そしてその赤い土を塗料と混ぜ,カヌーに使ったそうです。

 

今でもその赤い土のエリアを確認することができるそうなので,

この目でぜひ確認したいです!

 

偶然にこんなことが起こり得るのでしょうか?

本当に神秘的な存在です。

③コスラエ4村の起源

少しマニアックな話になります。

 

このコスラエ島には4つの村(地域)があり,

「タフンサック」

「マレム」

「ウトエ」

「レラ」という名前の村です。

そのそれぞれはアワケナ(スリーピングレディ)の子どもたちが作り上げたと言われています。

 

そのお話はこうです。

アワケナには4人の子どもがいた。

ある日アワケナはその子どもたちを集め,

「お前たちの独り立ちする時が来た。それぞれ自分の家を持ちなさい。」

と言った。

一番上の息子は西へ向かい,そこに家を作ることにした。

彼がその土地についた時,その土地の半分が木に覆われていたことから

「タフ(半分)」「サク(木)」の言葉からその村は「タフンサック」と名付けらた。

ジャングル部から外れた海岸沿いの家でも木だらけ。

ふと空を見上げると…木だらけ。

タフンサックはコスラエで一番大きな村で,それは長男が作った村だからなのです。

また,4人の子の中にはかわいらしい娘がおり,2つ目の村を作った。

彼女はその村を「マレム(月)」と名付けた。

彼女が村についた時が夜で,によってその土地が美しく照っていたからです。

娘が作った村なので,この村の娘はコスラエで最も美しいと言われるそうです。

真ん中の息子は母から遠く離れ,島の端っこまで行った。

それ以上進めなくなり,島の裏の裏,奥の奥まで行かないと家を建てる場所を見つけられなかったので,

「ウトエ(裏から)」

とその村を名付けました。

 

今でもウトエ村に行こうとなると,空港から車で1時間ほどかかります。

四方が20㎞にも満たないこのコスラエ島においては,遠い場所と言えますね。

 

<レラ周りのマングローブに囲まれた海を,カヌーで移動するご家族>

レラは小さな島で,コスラエ本島とは小さな橋1本で繋がっている場所です。

一番末っ子の男の子はアワケナから離れるのを嫌がり,その近くに家を作った。

その土地が水に囲まれていたので

「レラ(湖の中)」と名付けました。

<レラ周りのマングローブに囲まれた海を,カヌーで移動するご家族>

レラは小さな島で,コスラエ本島とは小さな橋1本で繋がっている場所です。

↑この島です!私の職場もここにあります。

 

橋のすぐ横には,ブルーホール。

④スリーピングレディの今

ちょっとマニアックな話をしてしまいましたが…

今もコスラエの真ん中でスリーピングレディはぐっすりと眠り続けています。

スリーピングレディの体は木々からできているので,その時期や木々の成長具合によって形が変わったりします。

写真の撮る位置や角度のせいもありますが,

よ〜く見ると少しずつ形が違っています。(分かりやすい写真が無くすみません!!)

今も生きているような感じがして面白いですよね!

 

お腹が出ている時期は「赤ちゃんができたのかな?」なんて言ったりするそうです。

逆にお腹がへこんでいるとダイエット中なのかも!

 

スリーピングレディの「レディ」たる象徴であるバストも,

木々の成長によって変わるので,めちゃくちゃ尖っている時期もあります。(笑)

すみません下世話なお話を。

女性の読者に大変お詫び申し上げます。

⑤まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。

 

コスラエ島と共に生きる,なんとも神秘的な「スリーピングレディ」。

その存在は,コスラエ島の歴史や特徴と深く繋がっていました。

 

この記事を書くにあたって初めて知ったことばかりだったので,

私もさらに詳しく調べてみたいなと思いました!

彼女に見守られ,コスラエの豊かな自然と優しいコスラエアンの平和が続くことを願っています。

あなたもぜひ1度、スリーピングレディに会いに来ては!?

 

今もスヤスヤ寝てるので,お話はできませんが。なんて。(笑)

<雲のお布団で寝るスリーピングレディ>

では、カットファオーシュン!(またお会いしましょう)

この記事を書いた人
ケロ

関西生まれ関西育ち元関西暮らし。
関西の大学に通いながら「野村芳兵衛」,フィンランドで「アクティブラーニング」について学び,卒業後は教員に。
善人だらけの島・ミクロネシア連邦コスラエ島で暮らす。
「ケロ」はコスラエネーム。
座右の銘は「三度の飯より四度の飯」

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