舞台はPNG! フィラリアとの戦い!

クールなイベント

ボイラナビアン!
みなさんこんにちは。大洋州はパプアニューギニア(PNG)在住のじゃいあんです。

 

突然ですがみなさんはフィラリアをご存知でしょうか?
犬を飼っている人は聞いたことがあるかもしれませんね。

 

フィラリアとは蚊などを媒介して他の生き物に感染することが知られている寄生虫の名前です、、!
今回はPNGは東ニューブリテン州でフィラリアに関するビッグイベントが開催されたのでレポートします!

 

 

 

フィラリアってなんだろう

今回焦点を当てるのはリンパ系フィラリア症という感染症。蚊を媒介とした特定種のフィラリア原虫がヒト間で感染することで発症します。

※日本では犬の病名としての知名度が高いですが、これとは原虫の種類が異なる別の病気です。

 

感染症と聞けばHIV/AIDSやマラリア、結核といったいわゆる三大感染症やインフルエンザを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
僕は初めてフィラリアと聞いたときはマラリアの間違いかな・・?と思っていました()

日本に住んでいると身近に感じることがあまりないですよね。

 

実は、世界保健機構(WHO)が「人類の中で制圧しなければならない熱帯病」と定義する18の疾患の一つに含まれる深刻な病気です。

 

18個の疾患が気になる方は、顧みられない熱帯病Neglected Tropical Diseases )」を検索!有名どころではデング熱やシャーガス病、ハンセン病など。

リンパ性フィラリア症の特徴の一つに、象皮病(elephantiasisという後遺症が挙げられます。(詳細下はリンクへ)

フィラリア原虫によるリンパ管へのダメージから身体末梢部の組織が増殖、硬化する重篤な症状を発症。象とはよく言ったもの、、、
※原虫を保持していても、この症状が出ない可能性も高いらしいです

 

※WHOのフィラリアの説明はこちら(英語)。写真あり。
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/lymphatic-filariasis

 

※日本語サイトではこちらがおすすめ(エーザイ株式会社HPより)
https://atm.eisai.co.jp/ntd/filaria.html

 

日本でも過去には全国的に蔓延していて、あの西郷隆盛も患っていたとされています。

 

STOP Elephantiasis ! MDA campaign!

前置きが長くなりましたが、、本題のそのイベントとは!
その名もSTOP Elephantiasis! MDA (Mass drug administration)キャンペーン!

簡単に言うと、みんなで一斉に薬飲んでフィラリア症を撲滅しましょう!という一大イベントです。

 

WHO2000年から計画を開始し、各国で進めている本キャンペーン。
今回PNGにおける取り組みにはJICAも大きく関わっています!

厚生労働省のHPによると従来は4年〜6年に渡り、年に一度2種類の薬を対象地域に一斉投薬するものでした。しかし今回からは薬を3種類にした世界初の試み!これにより投薬が2回(年に1回ずつ2年間、対象地域住民の65%以上の服用が基準)でよくなるらしいです。成功すればこれからのコストが大幅に削減できるでしょう!

 

この世界初の試みでPNG東ニューブリテン州に白羽の矢が立ったわけです。

 

重要なのはみんなで一斉に薬を飲むこと!

住民に呼びかけるために1ヶ月前からポスターやバナーが町中に溢れていました。

食レポ

イベント期間の5日間、PNG東ニューブリテン州各地域のヘルスセンタースタッフがそれぞれの要所に配薬ブースを設置します。僕も自分の職場近くのブースに行ってきました。

 

1:身長チェック

まず最初にみんなで仲良く列に並んで身長を測定。
飲む薬の量が身長によって決まります。


測定後は身長ごとにA〜Gグループのいずれかに分類され、マークを付けてもらいます。
今回僕が行ったスポットでは、マジックでばっつり手に書かれました笑

手の甲にAと書かれてます。さて、僕は何錠になるのでしょうか。

 

2:アンケート

薬をもらう前の行列ではアンケート。
年齢や性別といった基本情報に加え、蚊帳の有無などの調査に答えます。
地域ごとの蚊帳の使用率を測るようです。

 

 

3:実食

↑3種類の薬
・イベルメクチン

・ジエチルカルバマジン(DEC)

・アルベンタゾール
が身長区分によってそれぞれ規定数もらえます。

 

イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんによって開発された薬として有名ですね!!!?
そしてDECはエーザイ株式会社からの無償提供によるもの。日本を誇らしく感じる瞬間でした!

もらいました。165cm以上のAグループは全部で13錠
えっ?13錠・・?  見た目が厳つい。。。

4:飲みましたのチェック
頑張りました。

飲んだ後はその証拠として爪に印をつけます。
この印があると2回以上は並べません。


ごちそうさまでした!!!

まとめ

今回のイベントでは、感染症が存在する地であると同時に世界で最先端の研究のフィールドとなったPNG。来年の2回目の一斉投薬を通じてフィラリア撲滅が確認できればフィラリア撲滅を加速させる大きな一歩となると思います!来年からはサモアなど他の国々にも広がるとのこと。これからの大洋州に注目!!!

それではじゃいあんでした。ボイナトゥナ!!

この記事を書いた人

パプアニューギニア在住。東ニューブリテン州ココポの学校で理科教員。愛読書は宇宙兄弟。暑いのは苦手です。

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