ナマステ!
最近、辛い物にも慣れてきてカレーがより美味しく感じる いとかほです。
今回はインドのお昼時を支えるお弁当文化「ティフィン(ダバ)」についてご紹介します♪
ティフィン、ダバって何?
南インドやネパールなどでは、「ティフィン(ダバ)」は主に食事の合間に食べる軽食のことを指して使われることが多いですが、
ムンバイをはじめとするいくつかの州では、「ティフィン(ダバ)=ランチボックス」という意味で使われています。
ティフィンやダバを運ぶ配達業者は「Dabbawala(ダバワーラ―)、またはTiffinwala(ティフィンワーラー)」と呼ばれています。
ちなみに「ダバワーラー」という言葉は「箱を運ぶ人」という意味で、「ダバ」はペルシャ語からの箱(通常は円筒形の錫、またはアルミニウムの容器)を意味します。
「ティフィンワーラー」は英語で「tiffin box delivery man」と表記されます。分かりやすいですね。
あなたの元にティフィンをお届け!
ムンバイではお昼前になると、ティフィンワーラーが沢山のティフィンをひっさげている様子を見かけます。
1890年に生まれたティフィン配達サービス
ティフィン配達サービスの歴史は古く、1890年のボンベイでマハデオ・ハヴァジ・バッチェという人物が約100人のスタッフとこの配達サービスを開始しました。
当時、さまざまなコミュニティの移民が大都市に流入していましたが、昼食時にさっと食べることのできるファーストフードの文化や食堂などがなかったため、労働者が昼食時に食事をできるようにする効果的なシステムが必要とされていました。
そこで生まれたのが、このティフィン配達サービスなのです。
ティフィン配達の仕組み
約5000人のティフィンワーラーによって、1日に20万個ものティフィンが運ばれているそう!
そんなにたくさん!
どうやって全部の配達先を覚えているんだろう?
そう、誰しもが思いますよね。
ざっと配達の流れをご紹介します!
こうして無事お腹を空かせた人々の元にティフィンが届けられているんですね。
最近ではSMSや電話1本でティフィンの配達を頼むことができるサービスも増えてきています。
通常、食事の配達サービスで注文するとプラスチックや紙パックで配達されますが、
ティフィンだと繰り返し使えるので地球に優しいですね。
注文できるメニューもバラエティに富んでおり、これからどんどん注目される産業かもしれません。
なんとティフィンについての映画がある!
このティフィンワーラー・ダバワーラーのサービスをテーマに作製された映画があるんです!
それがこの、2013年に公開されたボリウッド映画「The Lunchbox(めぐり逢わせのお弁当)」です。
イラという主婦がほとんど会話をしなくなった夫のためにいつもより気合を入れてティフィンを作るのですが、
この彼女の作ったティフィンが間違って違う男性の元に届けられるところから物語が始まります。
映画のタイトルにもなっている通り、「ランチボックス」がストーリーのカギになっている映画です。
盛大なダンスシーンや若い男女の恋愛模様などはありませんが、インドの人々の普段の生活をありのままに描いたとても面白い映画です。
映画に出てくるティフィンは、イラの作った様々なカレーやアロマの香るご飯などが入っていてとても美味しそうです♪
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はインドのお昼時を支える弁当文化「ティフィン(ダバ)」について紹介しました!
毎日のお昼ご飯を作るのが億劫なそこのあなた、ぜひティフィンを注文してみてはいかが?
映画のようにティフィンから良い出会いが生まれるかもしれません♪
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