キルギス人の羊の有効活用がすごい

D-ライフスタイル

こんにちは!キルギスからお送りしております、なまこです!

キルギスの田舎の方では各家庭で家畜を飼っていることが多いのですが、今回はその家畜である、についてお話します!

キルギスではこんな風に(笑)田舎の方に行くとよく見かける羊ですが、最近私が注目しているのが、キルギス人の羊の有効活用ぶりです。

 

私が把握してるだけでも5、6通りはあります。

今回はそれを1つずつ紹介していきます!

 

料理

1つ目はなんと言っても、食用です。

キルギスではよくお家にお客さんが来るのですが、お客さんが来たらお家の家畜を捌きます。

その時に登場してくるのが、羊さんです。

お家のお父さんがとても丁寧に捌きます。そしてお母さんと協力しながら内蔵まで綺麗に洗って、骨と皮以外はすべて大きな鍋でまるごと茹でます。

 

2時間くらいゆっくりコトコト茹でるとお肉が柔らかくなります。

 

茹で汁はそのままスープになります。

これ、脂たっぷりなのですがいい味が出ておいしいんです。

スープはいつもおかわりしちゃいます。

 

ゲームの遊具に

先程、骨と皮以外は食べちゃいましたが、ここで骨も使います。

 

 

地面に描いた枠の中に骨を上手く投げ入れられたほうがお金を多く貰えるシステムになっております。

お金が賭かっているのでとても白熱したゲームになってます、キルギスらしいです(笑)

 

 

毛皮は絨毯や布団に

こちら、羊を捌いた時の毛皮の裏に布を縫い合わせて絨毯にしているものです。

お家の至るところにこの毛皮の絨毯が敷かれています。

…かなり贅沢な絨毯だなって思いながら日々踏みしめてもらってます(笑)

 

私の部屋の椅子にも羊のクッションが。ふかふかで温かいです。

 

バザールでは羊の毛皮のコートもあるそうです。ごっつくて暖かいんです、その分重たいですが…

 

毛布に…

刈り取った羊の毛は丁寧に引き並べて布に詰めて、ふっかふかの布団になります。

引き詰める前にこんな事も。

太めの針金のような棒で金網に広げた羊毛を叩きつける作業も行います。

こうすることで満遍なくふわふわな触り心地になるのだそうです。

 

 

羊のフンは火をおこすときの燃料に

こちら、羊のフンと土を混ぜて乾燥させてできているんです。お家の庭によく積み上がってるのを見かけます。

見た目は砕かれた岩の様ですよね。

これをお家で火を起こすときの燃料にします。

お金をかけずに自然に生まれたもので火を起こしているのって、エコで素敵だなあと感じます。

 

ちなみに、キルギスの家庭では子供たちが良く働きます。私のお家でも小学生の弟が手際よく気を起こしているのをいつも感心しながら見ています。(私は見ているだけですw いつか手伝います…)

 

その他の骨や肉片はペットの犬猫のご飯に

ゲームでも使われない骨や肉片(とはいえキルギス人は本当に骨の髄まで食べ尽くすので殆どありませんが)は飼い犬や飼い猫のご飯になってます。

 

うちの飼い犬も大好きなようで、いつも骨をかじりながら遊んでます。

たまにそこら辺に羊の頭蓋骨が転がっていて、その横で草を食べてる羊たちを見ると

「この羊たちはどんな気持ちで今この骨を見てるんだろう」

って不思議になります(笑)

 

まとめ

今回はキルギスでの羊たちの行く末5通りを紹介しました!

羊毛についてはフェルト製品としてたくさん加工されているとは思いますが、今回は私が感じる、キルギスの田舎の生活に溶け込んだ羊の活用のされ方でした。

私はこのキルギス人たちのものは捨てずに工夫をして使っている様子にいつも驚いています。

ましてや命を頂いて得たものですから、キルギス人は本当に大変に有効活用しているんだなあと感じました。

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!クルシュクンチュー!!

この記事を書いた人

中央アジアのキルギスにて、大自然の綺麗な景色と牛や羊達に囲まれながら生活しています。

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