ブラジルの大自然を楽しむ13時間の鉄道の旅!

D-トラベル

ボンジーア!!

日本のひと聞こえますかー??

最近サーファーに憧れてサーフィンを始めてみたJuriです。

 

突然ですが、ブラジルは大の”車社会”。通勤、通学に車を使うことは当たり前で、一家に2台ある過程も珍しくはありません。それは大都市にしかメトロなどの地下鉄がないからです。これが大きな環境問題を引き起こしている話はまた別の機会に置いておくとして、今日はそんな車社会のブラジルに存在する歴史ある鉄道「Vale(ヴァーレ)」をご紹介したいと思います。

鉄道Vale(ヴァーレ)とは

鉄道「Vale(ヴァーレ)」ミナスジェライス(Minas Gerais)州の州都ベロオリゾンチ(Belo Horizeonte)エスピリトサント(Espirit santo)州の州都ヴィトリア(Vitoria)を結ぶ鉄道です。

ミナスジェライス州はエスピリトサント州の西隣に位置するブラジル国内でもかなり大きな州です。

エスピリトサント州と比べるとその差は歴然。

ミナスジェライス州は自然が豊かで、金や宝石が取れたことから古くから発展した街で歴史的な建造物が多く、今でも多くの観光客が訪れる街もあり、ブラジルを語るには欠かせない州です。

ベロオリゾンチーヴィトリア間はバスで約10時間、飛行機で約1.5時間の道のりですが、ヴァーレ鉄道は13時間かけてその間の景色を楽しむことができます。

道のりはこんな感じ。

切符の買い方

切符は駅の切符売り場、またはオンラインで購入することができます。

駅の切符売り場で購入

まず駅の切符売り場で購入する場合、それぞれの駅で買うことができます。

ヴィトリアで購入する場合、始発駅であるCariacica(Pedro Nolasco)(カリアシカ(ペドロ・ノラスコ))駅で購入することをオススメします。

窓口ではパスポートなどの身分証明書が必ず必要になるので忘れずに持参するようにしてください。

オンラインで購入

次にオンラインで購入する場合、ヴァーレの公式サイトのオンラインチケット購入画面から切符を購入します。こちらはポルトガル語のサイトしか見つからなかったので、必要なポルトガル語を載せながら簡単に説明しておきます。

1. オンラインでチケットを購入(compre sua passagem online)

2. 鉄道の種類(Ferrovia)を選択

ヴァーレの鉄道は3本の路線があり、それぞれ違う街を繋いでいます。

①カラジャス路線(Estrada de forro Carajas)

こちらはブラジル北部のカラジャス(Carajas)鉱山にまたがる鉄道。

ここエスピリトサント州からおよそ1500km離れた場所に位置します。ブラジル人は南と北では「別の国だ」というほど文化も言葉も異なります。

②Estrada de forro Vitoria a Minas 

こちらが今回ご紹介するヴィトリアとベロ・オリゾンチを繋ぐ鉄道です。

③Trem turistico Ouro Preto – Mariana

こちらはミナスジェライス州のオウロプレット(Ouro Preto)マリアナ(Mariana)を繋ぐ鉄道で、歴史ある2つの街を同時に見ることができ、鉄道も体験することができるため観光客に大人気の路線になっています。

3. 出発駅(Origem)と到着駅(Destino)を選択

ヴィトリアから出発する場合、Cariacica(Pedro Nolasco)(カリアシカ(ペドロ・ノラスコ))駅を選択します。到着駅はBelo Horizonte(ベロオリゾンチ)駅です。それぞれ路線の最終駅になっています。

4. 往路日(Ida)と復路日(Volta)を選択

往路だけを購入アウル場合は、往路のみ(só ida)に、往復便を購入する場合は 往復便(ida é volta)にチェックを入れます。

5. 座席ランク(Classe)を選択

座席クラスはエコノミークラス(Economica)ビジネスクラス(Executiva)の2種類があります。エコノミークラスで日本の新幹線のエコノミーと同様のランクです。ビジネスクラスになると、大きな机と長椅子になり、かなりグレードアップするので快適です。(私はもちろんエコノミークラス。ビジネスクラスは快適そうでした。)

6. 人数(passageiros)を選択

人数を選択します。

 

次の画面に進んで、座席を選んで購入手続きを進めます。

ブラジルではCPF納税者番号という日本でいうマイナンバー番号のような身分証明番号があり、ネットで買い物をする場合、チケットを買う場合など、何かとよく使います。切符購入時にも身分証明番号を求められますが、CPFを持たない観光客などはパスポート番号を使用します。

切符購入にはパスポート番号CPFが必要!

料金と時間

ヴィトリアーベロオリゾンチ間の料金は

エコノミークラスで片道73レアル(約2000円)

ビジネスクラスで片道105レアル(約2800円)

実際に乗ってみて、私の肌感覚では800円の差額ならビジネスクラスにする価値はあるかなと思ったので、せっかくなのでぜひビジネスクラスで快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

鉄道の本数は一日一本で、

ヴィトリア 7:00発 → ベロオリゾンチ 20:10着

ベロオリゾンチ 7:30発 → ヴィトリア 20:30着

の一律です。

 

13時間の鉄道の旅

まず鉄道の出発は7時ですから、念の為に6時半に駅に着きました。

この日は偶然にも12/24のクリスマスイブの日だったということもあり、大混雑でした。ブラジルではクリスマスは家族で過ごすもの。帰省ラッシュで飛行機や道路、バスなどどれも満員状態で、1,2ヵ月前から席を確保しておかないとすぐに満席になるそうです。

ハイシーズンの予約は1,2ヵ月前に!

出発口ではかなり厳重にチェックが行われ、身分証明書と切符を見せる必要がある為、切符購入時にパスポート番号を入力した場合は切符とパスポートも忘れずに持参してください。

一日一本ということもあり、端が見えないくらい車両がたくさん。

私の車両は9両目。エコノミークラスの車両です。

車内の様子はこんな感じ。

エコノミークラスといっても清潔感もあって、充電プラグもあります。

お菓子や飲み物の車内販売もあります。

今日はクリスマスイブですからね。販売員のお兄さんもサンタさんです。お勤めご苦労様です。

 

相変わらずコーヒーは砂糖ましましで少し後悔。

ブラジルではコーヒーにミルクを入れる習慣がほとんどなく、砂糖入りのブラック砂糖なしのブラックかの2択を強いられます。カフェラテ愛飲者の私にはあまりにも辛い2択。ブラジルでブラックコーヒーを克服したい所存です。

道のりはほぼ自然。

ずっとこんな感じ。

なんと贅沢な。こんな景色をぼーっと見ながら音楽を聴く時間が好きで好きでたまりません。(根っからのバックパッカー体質)

 

このようなキヨスクもあります。

 

お腹が減ったらレストランへ。

景色を眺めながら食べるお弁当は格別です。

 

このように総じて快適であっという間に13時間が過ぎたのですが、ひとつだけ、重要項目をお伝えしておきます。

 

必ず防寒着を持参してください!車両内はとにかく冷房がガンガンでブラジル人でさえ毛布を持参して毛虫のようにくるまっています。日本にも存在する”誰得!?ってくらいガンガンに寒い真夏の冷房”が個人的には大嫌いなのですが。とにかく半袖半袖で乗り込んだ友人は隣で死ぬほど後悔していましたので皆さんは同じ鉄を踏まぬよう、防寒着を持参することをお忘れなく!

必ず防寒具を持参しましょう!

まとめ

いかがでしたか?今日はミナスジェライス州とエスピリトサント州をまたぎながら大自然を楽しむことができる鉄道の旅をご紹介しました。

長時間の移動で不安でしたが、大満足のあっという間の13時間でした。窓からの景色を楽しむだけでも価値のある鉄道旅です。ぜひブラジルに来た際はヴァーレ鉄道に乗ってみてください!

 

それではまた!

 

チャオチャオ!

この記事を書いた人
Juri Kikuchi

ブラジル在住。ポルトガル語と格闘しながら、日本語教師として日本の良さを広めるために活動中。
理学部生物科卒業。大学在学中に休学し、ギター背負って中南米を放浪。コスタリカで野生動物保護NGOでボランティア、メルボルンでワーキングホリデーを経験。沈没型バックパッカー。

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