グッデーオルゲタ!
パプアニューギニア在住のじゃいあんです🇵🇬
最近は深夜から早朝まで大合唱する近所の犬たちと日々高まりゆく睡眠欲の真っ向勝負をしています。昨晩は記憶があやふやなくらいの大快眠で圧倒的勝利をおさめました。
朝出勤する頃にようやくすやすやしている犬たち。
さて、今回はパプアニューギニアの伝統料理の一つ、アイギルをご紹介します!
実際に現地の方々と作らせてもらったのでその様子を!
材料
・アイビカ
・ココナッツ
・その他お好みの材料
※一般的なのはクッキングバナナ、鶏肉、魚、いろんな野菜、芋など
作り方
1:石を焼く
ガスがあるところでも、伝統に重きを置くときは焼き石で調理するスタイル
2:ココナッツの下処理
ココナッツを割り、ココナッツミルクを作ります。
ここではい、テレレッテレー!
地面に突き刺さった先の尖ってる鉄の棒
現地語ではセルバー。なんかかっこいいですね。ココナッツ剥きに使います。
これを見るたび、近くで躓いたら危ないよな、、と想像して勝手にヒヤヒヤしてます。
この棒の先をココナッツにぶっさし、ぐりっとひねって分厚い皮をベリベリ剥がします。PNGの人は大人も子どもも軽々やってのけますが、力もコツもいる作業でなかなか大変。。
繊維質な外皮を剥がすと、硬質な殻を持つ種子が出てきます。
こいつをPNGではスマホより所有率が高いと噂のブッシュナイフでぱっかーん。
ツボを見極めれば、ナイフの背で一撃打つだけで真っ二つに割れます。
南国の命の水ココナッツウォーターを受け止めたところに、殻の内側にある白くて硬い部分(固形胚乳)を削っていきます。
その時使うのがこちら
テレレッテレー!
変な形した鉄板がついたイス
名前は”scraper” うん、ストレート。ココナッツ削り機です。
こいつの上にまたがり、金属部を胚乳にあてがってゴリゴリ削ります。
その後全体をよく揉み、布でこしながら絞ればココナッツミルク出来上がり。
3:具材の下処理
・アイビカを塩とココナッツミルクで揉む
・鶏肉などを入れるときは下茹で(しておくと安心)
・バナナの皮を剥く(皮が固いときは加熱)
・アイビカ、バナナ以外の野菜は一口大に
ざっくりこんな感じでしょうか。みんなで手分けしてやりましょう
4:焼き石で煮る
大きな鍋かタライの中に焼き石をまんべんなく置く
バナナの葉を上に敷く
肉類、バナナ、アイビカ、その他野菜をどさっと投入
味付けは人それぞれですが、塩やコンソメが一般的。この時入れます。
※途中バナナの葉で包んだ焼き石も適宜追加
蓋をして10〜20分待つ
完成品がこちら
具沢山なものはローカルではあまり見かけませんが、オススメです。トマトがめっちゃ合います。
愛されるアイギル
マーケットではお弁当としてよく売られています。ぼくもたまにお昼ごはんに食べます。
ぶっちゃけ大洋州ではそこかしこにある食べ方だと思いますが、この地域でも大事な、日常的な文化です。
石を焼いたり、ココナッツを削ったりは面倒に思えるけど、
守るための伝統でなく、愛されているから伝統になる、あるべき姿だなと感じます。
でも大好きなのはいいけど、、
ココポ・ラバウルを擁する東ニューブリテン州はPNGトップクラスの肥満州(らしい)。
栄養たっぷりのココナッツミルクのおかげとたまに聞くので、ほどほどにしなければ、、、
と、いま書いてる時にもまたどこからかココナッツを削る音が。
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