ワナッカム!
南インド、タミルナドゥ州チェンナイのHikariです。
毎回南インド在住と自己紹介していますが、そもそも南インドってどのへんのことだかイメージできますか?
ピンとこない人も少なくないと思います。
インドと聞いて多くの人がイメージするタージマハルやガンジス川、首都デリーはすべて北インドに位置します。なのでインドに旅行に来る日本人も多くは北インドを観光し、南インドに来る人は少ないのではないでしょうか。
現在、言語的・文化的、そして政治的な観点も含めて、南インドはアーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、ゴア州、カルナータカ州、ケーララ州、タミル・ナードゥ州、ラクシャドヴィーパ連合区、パーンディッチェーリ連合区、アンダマン・ニコバル諸島連合区を含む地域を指し、この地域の居住者は「南インド人」(英語で South Indians)と呼ばれることもあります。
このブログでも何度も言っているようにインドは州が変われば国が変わると言われるほど多彩な文化を持つ国。この南インドとまとめられる地域の中にも多種多様な面白い文化があります。
日本人にはあまりなじみのない南インドの魅力を伝えるべく、私も毎週記事をあげているわけなのですが、
私も自分が住んでいるタミルナドゥ州以外のことは決して詳しいとは言えません。
そんな中、今回紹介するのは南インドの暮らし、各州の特色が分かる博物館です。
その名も
ダクシーナ・チトラ・ミュージアム
実はこの博物館、私の住まいのめちゃくちゃ近くにあります。
その存在は知っていましたが、お恥ずかしい話、決して観光地でもない、市内に近いわけでもないこんなところにあるってことは、大したことないのだろうと勝手に判断して、行ってみようと思ったことがありませんでした。
イメージ的には田舎の歴史民族博物館。
めっちゃ前のM1の笑い飯のネタ「奈良時代の人々の暮らし!」的な展示があるとかそういう系だと思っていました。(古いね。歳がバレるね。)
ところが少し前に同僚にそこでイベントがあるから行こうと誘われ行ってみるとこれが意外と面白い!
こんな田舎にありながら南インド全体の暮らしが感じられる場所だったのです。
こちらがエントランスゲート。
ゲートをくぐって中に入ると左右に南インド各州の昇りが飾られています。
ちょっと気分が上がってきました⤴
さあ中に入ってみましょう。
入ると右手にチケットカウンター左手にクラフト雑貨などを扱うミュージアムショップがあります。
こちらが園内マップ
外からは全く想像していなかったほど広大な敷地でした。
入って初めて気づいたのですが、勝手に博物館と聞いて屋内展示施設と思っていましたが、実はここには南インド各州や地域ごとのゾーンがあり、実物大の伝統的な建物と家具や生活の道具をそのまま展示している屋外博物館だったのです。
中部地方の人には分かるかと思いますが、愛知県犬山市にあるリトルワールドみたいな感じです。
愛知のリトルワールドは屋外にヨーロッパやアフリカ、南米など様々な国ごとのゾーンがあり、建物や食べ物、民族衣装なども着ることができる、まさに「リトルワールド」ですが、このチトラミュージアムはその南インド版と言った感じ。
各ゾーンに行けば貴重な資料を見ながらその土地の風土を感じることができます。
そして敷地の広いこと。隅々まで見ようと思ったら午前中から行った方がいいでしょう。
タミルナドゥ⇨ こっち
⇦アンドラ地域
カルナータカ あっち笑
私が訪れた日はイベントが催される日ということで入ってすぐの屋外ステージで各州の伝統的な踊りを見ることができました。
かなり興味深かったです。
伝統的な文化的イベントばかりかと思いきや、別の日にはチェンナイの大学生を中心に結成されたHIPHOPグループのライブもありました。
普通にラップのレベルも高かったしかっこよかったです。
結構こういったイベントが週末に行われているそうなのでこれからはアンテナ高くチェックだなー。
常設の展示はもちろんのこと、園内にはヘナタトゥーや似顔絵のコーナーや、ミュージアムショップの他に民芸品などを売る露店もあり目移りしっぱなしでした。
ヘナタトゥー50ルピー(約75円)から~
ミュージアムショップも南インドのものがたくさん置いてあってついつい長居して見てしまいました。
小さな笛とバングルとチトラミュージアムのマグネットを購入。
こんな感じでとてもすべてを伝えきれないくらいにもりだくさんの情報と体験が得られるダクシーナチトラミュージアム。南インドすべてを観光するには時間とお金がたくさんかかりますが、こちらの屋外博物館で手軽に感じてみるのもいいかもしれません。
チェンナイにお越しの際は観光の一つに加えてみてはいかが?
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