小さな勇気が人を変える。

クールな人々

南インドのチェンナイ在住のHikariです。

先日私が体験したちょっとした出来事を書いてみます。

 

その日は日曜日。休日だった私はバスを乗り継いでチェンナイ州立の博物館に出かけた。そこは1851年に出来たインドで2番目に古い博物館で、敷地内には6つの建物があり、南インドの考古学的・人類学的展示が見られる。(博物館の様子はまた別記事で書きます!)

 

さて、ある程度鑑賞したし、閉館時間も多分そろそろなので(実はとっくに過ぎてるけど追い出される様子なし←こーゆーところがインドww)帰ろうかなーと敷地内を歩いていると、ふいに後ろからインド人の若者に呼び止められた。

 

インドの若者
インドの若者

Excuse me…?

(ん?また写真撮ってくれってか?)

ーインド人には外国人が珍しいのか、よく一緒に写真を撮ってくれと頼まれる。

 

インドの若者
インドの若者

あの、、さっき僕の友達が、、、君に何かを言って・・・

と、なんだかばつが悪そうな顔してる・・・。

 

??なになに?だれ?

と、やりとりしてるうちに思い出した!

最後に行ったアートギャラリーですれ違った2人組の男の子たちだ!

 

そう、それは最後に見学したContemporary Art Galleriesでの出来事、、、

彼らのうちの一人が、階段でのすれ違いざまに

#※¥$×* チャイニーズ  ◎~※!

 

!?

 

チャイニーズがなんとかって言ったのが聞こえたので、絶対私のこと言ってるなと思って振り返ってその二人を睨む、じゃないけど一瞥くれてやったというか、まぁ好意的ではない目で見たのは間違いと思う。

 

海外行くとチャイニーズって言われることはよくあるけど、正直いい気はしない。もちろんそれは自分がオーストリア留学してる時何人も中国人と接したけど、言動がどうも理解しがたいことが多かったっていう経験からでもあるけど、偏見や単純な好き嫌いじゃなくて、東アジア以外の人が我々を見るとまずチャイニーズって言うのが気に入らないから私は日本人だチャイニーズじゃないぞって思いで見たんだった。

 

驚くべきは彼。

あぁさっきの子たちか!

と私と思い出すと、

 

インドの若者
インドの若者

そうなんだ、僕はあのあと友人を叱ったんだ、そういうのは良くないって。だから本当にごめんね。気分を悪くさせたよね。。。

って一生懸命謝ってくれた。

 

正直彼の友人が何を言ったかは分からないけど、あの時このこの若者はは私の視線に気づいて、(おそらく失礼なことを言った)友人を叱り、さらに後に私を見つけてわざわざ呼び止め、謝ってくれたんだ。

 

これって、日本で友人たちと一緒にいるとき私たちにも起こりえないだろうか?

普段あまり外国人を見ない場所に一人で来てる外国人がいたら、

 

あの〇〇人、こんなとこ来て楽しいのかなぁ?

 

お前、ちょっと話しかけてこいよ~!

 

なんて、その人を傷つけるつもりはなくても、言葉が分からないのをいいことにネタにすること、あったりしない?

言葉は分からなくても、なんとなーく自分のこと言ってるなってやっぱり分かったりするよね。

それに気づいたとき、謝れる日本人何人いるかな?

 

私はその時3歩歩いたら忘れてたんだけど、今日の彼は外に出て、私を見つけると友人を置いて走って追いかけて私に話しかけ、誠心誠意謝罪の気持ちを伝えてくれた。

 

その行動、めちゃくちゃ勇気がいったと思うし、めちゃくちゃカッコよくないか?

 

たった一人、でもこの一人が私のインド人のイメージを少し良くする。

 

私が住むここインドの人々は、日本では「信用できない」「簡単にウソをつく」ってイメージあるかもしれないけど、実際に接してみると優しいいい人ばかりだ。ちょっと目力が強いから話しかけるの戸惑うけど、話してみるととっても気さくでフレンドリー!彼らが笑うとかわいい。

 

たった一人、でも、特に外国人同士だとその国代表のような大きな影響を与える時もある。

人と人って、こうやって小さな出来事からお互い勘違いもするけど理解もし合える。

そこに途上国だから、先進国だから、なんて違いはない。

この日私は、学ぶべき、尊敬できるインド人と出会った。それが事実。

 

 

後から歩いて追いついてきた友人は

あ、聞こえてた?

くらいでしっかり謝りはせず。

 

(なんでお前が謝らんのじゃい!)

と思いながらも、君のステキな友人のおかげでホッとしたから彼に免じて許す。

いい友達もったな、大事にせいよ。

 

最後に頼まれて撮ったセルフィーも(やっぱりw)3人じゃなくてステキボーイとツーショットだったらもうちょっと笑えたかなとか、まだまだ器の小さい自分も自覚しつつ、心の美しいインド人に会えたことを宝物に、今日もいい日だったなーって思いながら帰路に着いた。ありがとう。

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