Talofa lava!(ターローファ ラバ)
はじめまして。
サモア🇼🇸に派遣中のHideと申します。
今日は皆さんに、サモアのあるイベントを紹介したいと思います。
その名も、104kmリレーマラソン
ルールは、6人1チームでエントリーをして、各自が割り振られた距離を襷を手にそれぞれ走る、という単純明解なイベントです!
日本人からは、サムライチームとニンジャチームの2チーム、何故かルール無視の4人でエントリーをしたオーストラリア🇦🇺チーム、他1チームを加えた計4チームで開催されました!
そして、今年度はなんと!サモア国内でのイベントにもかかわらず、サモア人選手の参加が0人..
という摩訶不思議な状況で、真夜中午前1時にイベントが開始されました。
真夜中スタートの為、蛍光ベストを着込んで走ります。
走ることに集中したいのですが、そうは問屋が卸しません。野犬の群れに出会うたびに..
追走している車の中から
ハル!!
と、追走する車内からみんなで怒鳴り、ランナーを守るために犬を追い散らします。そうして、どうにかこうにか襷を繋ぎながら走り続け、夜明けを迎えました。
朝焼けの空と海は、さすがとしか言いようの無い美しさで、疲れも忘れて、ただただ目を奪われました。
そして、ここからいよいよ本番という矢先、ある問題が浮上しました…
それは、長距離そして長時間走らないければいけないマラソンだからこそののトイレ問題です!
もちろんのこと、日本人である私たちの知り合い、友人の家がコース上にあるなんて偶然も、そして運営が準備をする簡易トイレなんてものもそこにはありません。
では、どうやってこの難題を解決したのか??
それは…
たまたま目に入った家に目星を付けて、交渉する!!
という、とくに捻りの無い方法でした。
でも、考えてみて下さい。
休日にのんびりテレビでも見ている時に、急に外国人が貴方の家の玄関のチャイムを鳴らし、
「トイレを貸して下さい。」とお願いしてきたら、皆さんならどうしますか??
「それは大変だ!どうぞ使って下さい。」と貸してあげることが出来ますか?
自分は、恥ずかしながらきっと見て見ぬ振りをしてやり過ごしてしまう気がします…
けれども、その時のサモア人の返事は迷うことなくYES、全く見ず知らずのの私たちを受け入れて、トイレを貸してくれました。
実は、サモアには自分の持ち物、時にはお金も他人とシェアするという文化が根付いています。
だから、貸したはずの自分のペンがいつまでたっても返ってこない!
なんていうことはサモアあるあるの1つで、彼らにはそこに何の悪意ももちろん(おそらく?)ありません。
自分も、そんな前情報を聞いて、
「自分の持ち物は、しっかり管理して取られないようにしなくては!」
と、この国に来る前は、身構えていたのですが、この出来事はそんな自分のちっぽけな決意を物の見事に打ち砕いてくれました。
その後も、ひたすら続く坂にうんざりさせられたり、応援をしようと車内に出ると蚊の大群に襲われたりと、紆余曲折ありましたがどうにかゴールのある首都アピアに到着しました
首都に入ってからは、何よりも驚いたのが、1番最初の写真にあるようにパトカーと白バイの先導により走ることが出来たことです。
テレビでよく見ていたマラソン中継の様な破格の待遇の中、信号も全てランナー優先で首都の街中を走り、ゴールのタノアホテルへと向かいました。
ゴールの後は、ゆるーい閉会式が行われ、その後サモアの新聞社による記念撮影が行われて、イベントは無事に終了しました!
次の日は、予想通り全身が筋肉痛となってしまいましたが、サモアの大自然と何よりもこの国の人の優しさに触れることの出来た最高の思い出が出来ました!!
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