こんにちは!サラム!中央アジアのキルギスからお送りしております、なまこです。
前回の記事で、キルギスって一体どこぞやというお話をしました。
こちら👇
この記事でも少し触れたのですが、キルギス人のおもてなし脳力がめちゃくちゃ高いんです!
今回は「おもてなしの鬼、キルギス人」と題しまして、彼らのとある一日のおもてなしを紹介していきます。
果たして、彼らの実力やいかに…!!
その日は突然やってきます。
ホストマザーの、「今日コノッコ来るよ」の一言から慌ただしい一日がスタート。
※コノッコとは、キルギス語で「お客さん」を表します。言葉の響きが可愛いので是非覚えてください(笑)
やって来るコノッコは、両親・親戚・同僚・友達等、様々です。
- 13:00
キルギスでは来客時にはどうしても欠かせないパンがあります。それがこちら、ボールソックです。
もちもち食感が病みつきになる、揚げパンです。早速作っていきます。
お母さんの右手で愛情と共に生地をよくこねます。
その後、生地を寝かせている間にサラダを作ります。
今回は、
マヨネーズで和えたこんなサラダや
ビーツを使ったビビットカラーのサラダでした!
- 14:00
寝かせていた生地を薄く伸ばし、ひと口大に切っていきます。
かまどに火をくべて、火力を調整…
油を熱し、いざ生地を揚げていきます!
ジュウウウウウッ
という油の音とパンの美味しそうな香りが広がります。
ボールソック作りで一番幸せなひとときです。
揚げたてを摘まみ食いしながらどんどん揚げていきます。
ボールソックの完成です!!
- 15:30
テーブルのセッティングを始めます。
大きなテーブルに、サラダ・果物・お菓子・ボールソック等を綺麗に並べます。
国のお偉いさんでも来るのかというほどの豪華さです。
さあ、後はコノッコたちが来るのを待つのみ…
- 17:00
約束の時間がやってきました!
しかしここはキルギス、
時間通りに来るコノッコはほぼいません!
着いた人達からお茶を飲み飲みサラダをつつき、お喋りの時間です。
この間、お母さんは座る暇もなく「お茶もう一杯どうですか?」とコノッコに気を配ります。
- 18:30
やっと皆が揃いました!
男性陣がウォッカをショットグラスに注いでまわります。
一番年上の方から順番に、お祝いの挨拶をつらつらと述べていきます。他の人達は聞いているようで聞いていなかったり(笑)
そして1人挨拶を終える度にウォッカを一杯グイっと。それをお客さんの数だけ繰り返します。大体5杯は飲んでます。キルギス人強い…
- 20:30
一段落すると皆で外に出て、一頭の家畜を前にお祈りします。
全員で「オーミン」と感謝の気持ちを言葉にした後、羊(牛か馬の場合もあります)を丁寧にさばきます。内臓もしっかり洗って処理を済ませ、余す所なく骨ごとお肉を茹でます。
- 23:00
お肉が茹で上がりました。
お肉は年上の人から優先的に良い部位を与えられます。茹で汁は美味しいスープとしてお肉と一緒に頂きます。
残った部位のお肉は細かく刻まれ、そこに麺とスープを加えて伝統料理のベシパルマックが出来上がります!
この料理はキルギス語で「5本の指」という意味があります。そうです、つまり素手でいただくんです。(伝統料理については後日別の記事にて紹介します。)
これがなかなか難しい…
脂っこい食事の後は、紅茶を飲んで胃の中の油を分解させましょう。
最後に、皆で感謝の気持ちを込めて「オーミン」と挨拶。
やっとこさ、終了!!!
只今の時間、01:00
こんな夜中までおもてなしができるキルギス人には頭が上がりません…
いかがでしたか?
日本人とは違う形のおもてなしだったと思います。
彼らのコノッコ達に対する尊敬と歓迎の気持ちは、計り知れないなぁと感じた一日でした。
ボリューミーな今回の記事にお付き合いいただき、ありがとうございました!
かなり濃い内容だったので、最後に
学校内に当たり前のように居座る牛の写真で中和させますね。
それでは、さようなら!クルシュクンチュー!!
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