グッデーオルゲタ!
ユ オーライ?ネムビロンミジャイアン!
トゥデ ミペラ ライニム トクピシン!
トクピシン エミ トゥルトゥル グッペラ トクトク!
マイニチアツクテフユガコイシイ!モシクハエアコン!!
みなさんこんにちは。
お元気でしょうか。パプアニューギニア在住のじゃいあんです!
今回は少し変わり種かもしれませんが、PNGの公用語の一つであるトク・ピシンという言語を紹介します!
とってもグッペラなトク・ピシンを身につければPNGで大人気者になれること間違いなし!
文字多めになってしましますが、暇な時に読んでみてください笑
パプアニューギニアについての初回の記事には国の概要をいくつかまとめました。
その中でも印象に残りやすかったのが、パプアニューギニアに現存する部族と言語の数ではないでしょうか。
パプアニューギニアには一国に800もの部族と言語が存在すると言われています。
国民の多くが3つ以上の言語を時と場合に応じて使い分けていますが、僕ら日本人からすると想像しにくい世界ですよね。
日本の方言と感覚的には少し似ているかもしれませんが、標準語があるわけでもなく、民族と切り離されて淘汰されることもなかった言語たち。今回はそんな言語天国PNGが誇る公用語、トク・ピシンに着目します!
なぜここでトク・ピシンの紹介なのか
800以上の民族が住むパプアニューギニア。普通ならカオスです。いやすでにカオスなのかもしれませんが。
そんな中トク・ピシンこそが、この国の800の部族を一つの国にまとめあげている!と言っても過言ではないと、私は考えております。
元来母語が異なる人同士が意思疎通を図るため、長い年月を経て、新たな言語が生まれました。現在ではその言語を母語とする人たちが部族の垣根を超えて会話している。そんなクールな言語をみなさんに知って欲しかったのと
使ってるとなんか楽しいので紹介したいなと思って!
あとPNGの人は僕ら外国人がトク・ピシン(民族言語も)を話すとめちゃめちゃ喜んでくれます。交流のきっかけになるので是非。
トク・ピシンとは
改めて、トク・ピシンはPNGに3つある公用語。英語は話せるけどトク・ピシン話せないって人に会ったことがないので(第一言語かはさておき)PNGでの普及率は公用語の中でも最も高いのではないかと思っています。
・かつて母語が異なる人々の共通言語が必要になった時、英語が元になって発生した
・最低限の意思疎通能を担保しつつ、様々な人にとって覚えやすく使いやすいのが特徴
・そのため言語のルールが緩い(その分表現の幅は狭くなる)
したがって(ルールもゆるいしベースが英語なので)英語と違う部分を意識すればすぐにそれっぽく話すことができる!すごい!
基本ルール
細かい決まりは言い出すとキリがないので、ざっくりルールをいくつか紹介します。
へーこんな感じなんだ、くらいで読んでください。
しかしおそらく後述のルールを取り入れるだけでもうそれっぽくなります。
まず
・単語は基本的にローマ字表記、ローマ字読み
・起源が話し言葉なので語順やスペルが明確に決まってない場合がある
ことを念頭に置いてください!(すでにゆるい)
文法編
代名詞
英語では あいまいみーまいん とかってブツブツ言って覚えましたよね。
トク・ピシンはありません。1種類のみです!👏
主格や目的格は区別なし。
所有格はちょっと変わってますが「○○+bilong 代名詞」 。
ex.) nem bilong mi(ネム ビロン ミ) = my name
前置詞
英語だとtoやらforやらinやら覚えるの大変ですよね。
トク・ピシンはありません。1種類のみです!👏
前置詞のような働きをするのは” long ” という単語です。
むしろシンプルすぎてニュアンスがわかりにくい時があります。
ex.) Mi go long Kokopo.
理由は分かりませんがピジン語にはperaが付く単語たくさんあります。次回の記事で紹介します!
動詞
もちろん例外も多いですが一つの傾向として、英語の動詞の末尾に”m”が付く形が多いです。
ex.) look = lukim(ルキム), carry = karim(カリム), make = mekim(メイキム) など
そして活用はありません 👏
時制は過去や未来を表す助動詞みたいなものがそれぞれありますが、使わないこともままあります。
また、be動詞の働きをするのは ” i ” 一文字。省略する場合も多いです。
否定はnoをつけるだけ
動詞の前に” no “をつけます。それのみです👏
ex.) Mi no go long Kokopo.
単語編
喋ると英語っぽいローマ字
口に出すと「なるほど」ってなる単語多し。トク・ピシンの成り立ちがうかがえます。
ex.) wara(ワラ) = water, tumora(トゥモラ) = tomorrow, brata(ブラタ) = brother など
fがpに
単語のfがpになること多し。
ex.) pis(ピス) = fish, pok(ポク) = fork, paitim(パイティム) = fightなど
繰り返しが多い
短い単語を繰り返すことが多し。
ex.) little = liklik, food(eat) = kaikai, wash = waswasなど
中締め
長くなったので実用編を次回に分けさせていただきます!(需要あるか知らんが)
多民族国家が植民地化され、その生活や労働を通じて進化した言語がこんななんだなって伝われば嬉しいです。
次回記事では挨拶や簡単な会話、使ってて楽しいピジン語など実用編です。
興味のある人はこちらも!
じゃいあん
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