フリーハンドで幾何学模様!メヘンディの世界❁

D-ファッション

ワナッカム!南インドのHikariです。

 

先日のディワリの時期に手にメヘンディを施している方をたくさん見かけました。

 

同僚に写真取らせて~と言うと今度やってあげるよ!ということでコテコテに体験してきましたので紹介します。

メヘンディ=ヘナタトゥー

メヘンディというと聞きなれないかと思いますが、「ヘナタトゥー」は聞いたことがあるのではないでしょうか。

インドではメヘンディ―という呼び名が一般的です。

 

ヘナタトゥーと言えば消えるタトゥーとして知っている方が多いと思いますが、その通り、本物のタトゥーが針で皮膚を傷つけて色素を入れるのに対し、ヘナタトゥーは皮膚の表皮を染めるだけですので、傷もつきませんし、痛みもありません。

そして肌のターンオーバーとともに2週間から1か月ほどで消えます。

この手軽さもあって、本物のタトゥー(入れ墨)はできないけどヘナはやってみたい~という方も多いのではないでしょうか。

実はこのヘナタトゥー、アジアや中東で盛んですが本場はインドなんです!

やってみよう!

これがヘナタトゥーに使うペーストです。この形状からヘナコーンと呼ばれます。

ヘナとは植物の葉のぺーストなので100%自然のもの。

インドではヘナは古来から薬草、万能薬として使用され、「アーユルヴェーダ」の代表的なハーブとされてきました。

同僚たち曰く肌にもいいそうです。

いいことずくしやん!

 

 

さあ描いていくよ~

えっ!お手本とか見ないの???

大胆に描き始めます。

迷いがない!

どんどん広がる

手首まで

図柄の発展性がすごい

細部までディティールにこだわる

ひとまず完成!(場所が違うので写真の明るさが違って分かりづらくてすいません)

ちょっと出る予定の会議があったので急がせてしまいましたが、所要時間わずか10分ほど。

でもやってくれた同僚はなんか納得いかないようで明日手の甲をやろう!とやるきまんまんww

 

ペースト状だったヘナは徐々に乾き、30分後くらいからぽろぽろ落ち始めます。とれた後にはオレンジ色っぽく模様がついているのです。

会議中ぽろぽろ取ってほぼすべて落ち切った状態。

 

初めはオレンジっぽいですが一晩経つと濃く茶色っぽくなって、徐々に赤みがまし最後は薄くなって消えてゆきます。

 

DAY2

さて一晩経ちました。

メヘンディは・・・

ちょっと濃く茶色っぽくなってる!

わおー

 

というわけで手の甲のアートスタート

昨日同様何のお手本も見ずにさらさら描き始めます。

なんでそんなにさらさら描けるの!?と聞くと

「慣れ」

だそうです笑

どうやって慣れるのよ!と思いましたが、よくよく聞くとこれはコーラム(ランゴーリ)と同じなんだそうです。

コーラムとはなんぞや?と思った方はこちらの過去の記事参照

南インドに来たら足元に注目!彩り豊かな美しいコーラム!
ワナッカム!南インド・チェンナイのHikariです。 10月も後半、日本もかなり涼しくなってきた頃かと思いますがチェンナイは連日30度越えでございます。あープールでも入りたいな~☀ さて今回は南インドで暮らしているとしばしば目にする‛コーラ...

 

大きさと画材?は違ってもインドの女の人は若い時からこういった幾何学模様を練習しつづけているのですね。納得。

 

途中から近くにいた別の同僚に選手交代

やっぱりはやーい!&迷いがなーい!

ゴージャス!!そして爪まで!

ヘナは皮膚の表皮に沈着するので爪も染まるのですね。

 

ついでに初めに私にヘナをしてくれた同僚もやることに

 

カキカキしているとまた他の同僚たちがなにやってるの~?メヘンディ??と覗きに来ます。

やっぱり女の人はこういうの好きなんですね。

 

完成!(右:私の手の甲、左:同僚の手のひら)

ポロポロ後

うん、いい感じ。

 

そして突然ですがここでクイズです!

お気づきでしょうか?

私も同僚も左手だけにメヘンディを施しているのを。

さぁなぜでしょう?

もちろん観光客向けだったり他の国では右手にも施します。

そういうルールがあるわけではないのです。

インドに関わりが深い人はピンときたでしょう。

正解は、右手は食事をする手だからです。

特に南インドでは人々は手を使って食事をすることが多いです。

インド人曰く手で食べたほうがおいしくなるそうな。

マニキュアも左手にしかしていない女性をよく見かけます。

 

また、別のインド人は同じ理由から

「メヘンディするなら夜ね、夜ご飯の後!」と言っていました。

なるほど、こんなところにも文化が出ますね。

同僚たちは、昔は製品化されたヘナコーンではなくヘナの原料となる植物の葉を取って、すりつぶして使ってたよとも教えてくれました。

歴史を感じます。

次回予告

さて、もっとメヘンディについて書きたいことはあるのですが、どうにも一回では収まりきらなそうなのと、このメヘンディの経過も載せたいので続きはまた来週に持ち越したいと思います。

 

さーて、来週のワナッカムさんは、

Hikariです。日本はコートが必要な気候になってきたかと思いますがチェンナイは今日も元気に30度越え。チェンナイには季節は夏と雨季しかないそうです。

さて来週は

・一週間後のメヘンディ

・自分でも簡単にできちゃうよ

・メヘンディを楽しむための注意事項

の3本でお送りいたします。

 

来週もまた見てくださいね!!

じゃんけん、ぽん!

うふふふふふふふ!

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