ブラジルのこんなところに日本人!?

D-ライフスタイル

オラ!ボンジーア!!

 

はい!みなさんこんにちは!

地球の反対側のブラジルで活動中の Juriです。

 

ブラジルって本当に日本のちょうど反対にあるんですよね。

ですから季節も反対、時差もちょうど12時間です。

某漫才師の◯木さんがいつもブラジルに向かって叫んでいますが、

その頃ブラジルではみんなしっかりぐっすり眠っているわけです。

 

 

さて、今日はわたしの活動場所である日系社会について、

そしてブラジルで進化を遂げた日本文化について少しお話したいと思います。

 

日本の人聞こえますかー??

 

 

1. 青年海外協力隊には2種類ある!?

 

はい、わたしはいまJICA海外協力隊として派遣されていますが、

テレビなどでよく知られる青年海外協力隊とは少し違います。

厳密には日系社会青年海外協力隊(以後、日系社会ボランティア)として活動しています。

 

実はわたしも合格するまでその存在すら知りませんでした。

 

 

うおい  

 

 

2次面接で「日系社会ボランティアでもいいですか?」

と聞かれて「大丈夫です!!」と即答した記憶はあります。

 

超簡単に言うと、発展途上国に派遣されて現地の人に寄り添うのが青年海外協力隊

日系社会のある国に派遣されて日系社会の人に寄り添うのが日系社会青年海外協力隊です。

 

 

 

 

 

まず、日系社会ってなんなんって思いません?

わたしもはじめはそうでした。

 

 

日系社会とは日系人コミュニティー

 

日系社会とは世界中に存在する日系人で構成されているコミュニティーのこと。

 

え、やから日系人ってなに!?

 

 

そうなりますよね〜!!

 

「日系人」の歴史はおよそ100年前にさかのぼり、

1908年にブラジルの日本人移民が始まりました。

日系人」は、勇気ある先駆者である彼らとその子孫たちを指します。

 

 

現在、ブラジルには世界最大の日系社会が存在し、

ブラジルの日系人は約300万人とも言われています。

これは、わたしの地元である神戸の人口(2019年現在155万人)の

約2倍に当たります。めっちゃ多いやん!!

 

 

え、ピンときません?

 

 

分かりやすく言うと、

成人男性を横に寝かせて並べたとして東京ドーム40個分必要なんです。

 

 

いや逆にピンとこんわ。

 

 

まあとにかくたくさんいるんですよ。日系人が。

ブラジルで見つけた日本

 

わたし、結構バックパッカーで中南米もあちこちふらふらしてたんですけど、

ブラジルのサンパウロに来て最初に驚いたのは ザ・平たい族代表のわたしが歩いてても

誰ひとり珍しい顔をせず、悠々と街を歩くことができたことです。

それほどブラジルには日系人が多く、社会に馴染んでいるんですね〜。

まずサンパウロのど真ん中にジャパンハウス

なにやら日本のものがたくさん展示してある美術館のようなもの。

2019年度1次隊の同期と行きました。

 

 

これは日本から送られた桜の木

こうして見ると本当に日本にいるみたいですよね。

 

忘れてはならない日本文化、カラオケももちろんあります。

サンパウロ在住、同期の囲碁隊員です。

許可は取ってないので顔は隠しておきます。

 

日系人の日本離れと日系社会の想い

ブラジルの日系社会では、いま日系5世6世の時代になり、

日本語を話せない日系人、また、日本に行ったことがなく

ブラジルの文化や価値観で生きてきた日系人が増えています。

 

このように、日本語を話せる日系人の減少

日本を知らない日系人の増加などの問題を抱えながら、

 

ブラジルではこうした日本の文化を守り、次の世代に伝えようと、

少し形を変えながらも、<ブラジル版>日本行事イベントが行われています。

さすがお祭り大好きのブラジルだけあって日本よりしっかり祝います

 

 

今日は任地について1ヶ月半のわたしが早くも体験した行事をいくつか紹介したいと思います。

 

敬老会

まずは、先週日曜日に行われた敬老会

75歳以上の方をお祝いする行事。

年齢設定があるのが日本と少し違いますよね。

 

これも日系社会によって年齢設定は異なり、

最近ブラジルでは平均寿命が伸びているため年々年齢が上がっているそう。

長生きはいいことですね〜

 

ブラジルはとにかくなんでも大規模。そして大掛かり

みんな行事のために1日がかりで大量の料理を作ります。

餃子の山。

 

涙が出そうです。

 

 

これはブラジルの定番料理フェイジョアーダ

フェイジョアーダは奴隷文化から生まれた料理

かつて奴隷として扱われていた人たちが残り物の豚の足や耳や皮、しっぽなどを

煮込んで食べていたことに由来しています。

 

皮肉にも、今ではブラジルを代表するブラジル料理になっています。

 

 

この日はみなさん手作りの持ち寄りパーティーでした。

みんなそれぞれ日本料理ブラジル料理を作って持ってきます。

 

ブラジルで筑前煮が食べられるとは思いませんでした。

(残り物もしっかりゲット。しばらく家では筑前煮フィーバー。)

 

 

みんなで健康体操を踊ったり、認知症防止の講習を受けたり、

わたしはなぜか無茶振りで涙そうそうを歌う羽目になりました。

 

 

敬老会だけでなく、イベントには子どもからおばあちゃんまで参加することが多く、

もちろん人種は白人系や黒人系、日系人をはじめとしたアジア人と様々で、

ブラジルは人種や年齢に関係なく仲良くなれるのがいいところだとつくづく感じています。

(残念ながら、ブラジルの大きな課題である所得格差には人種差別の名残はありますが、、)

 

 

日本だと、敬語という文化にも表れているように世代間をまたいで

友達のように関わることはブラジルに比べて少ないように感じます。

 

運動会

通常の学校では基本的に運動会としての行事はありませんが、

日系社会では1年の中で一番のビッグイベンドである運動会

非日系の子どもたちも参加して楽しむことができます。

ポルトガル語ではUNDOKAI!!

 

日本でもおなじみ子どもが大好きな行事ですよね。

子どもは世界共通でかわいいですね〜

 

開会式ではラジオ体操第一でウォーミングアップ。

 

 

 

競技はかけっこ綱引きパン食い競争など

オリジナリティ溢れる競技が盛りだくさん!!

 

 

 

、、、??

 

 

 

 

 

 

、、、???

 

 

 

 

 

 

そうなんです。

こっちの運動会は大人もがっつり参加します。

 

 

むしろ本気。

 

 

子どもたちも自分のお父さんを応援したり、

子どもとおばあちゃんがペアになったり、

同じチームでおこなう競技もあり、

文字通り、老若男女楽しめるイベントですよね。

 

日本文化とブラジル文化のいいところが合わさったいい例。

これはぜひ日本に持ち帰りたいですな〜

 

 

お昼ごはんは日本と同じお弁当スタイル。

ブラジルは基本的に大家族。

運動会ではそれぞれの家族がお弁当を作ります。

 

わたしも色んな家族からおすそ分けをいただきました。

ここでは若い女の子ということもあり、

めちゃくちゃ餌付けされて可愛がられています。

 

いま一番の課題は体型維持です。

むしろ痩せたい。

 

ブラジルは基本的に塩分とりすぎ砂糖とりすぎなので

できるだけ自炊はしてますが、気をつけなければ、、

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ブラジルの日系社会というものが少しでも伝わったでしょうか?

こんな世界の反対側で私たちの知らない日本があると思うと、

世界って広いようで繋がっていて、なんだかおもしろいですよね。

 

まだ任地に着いて1ヶ月半ということもあり、今回は2つの行事しかご紹介できませんでしたが

随時、おもしろい日系文化やブラジル文化を紹介していきたいと思います。

 

 

ではまた!

 

Tchau!!(チャオ)

この記事を書いた人
Juri Kikuchi

ブラジル在住。ポルトガル語と格闘しながら、日本語教師として日本の良さを広めるために活動中。
理学部生物科卒業。大学在学中に休学し、ギター背負って中南米を放浪。コスタリカで野生動物保護NGOでボランティア、メルボルンでワーキングホリデーを経験。沈没型バックパッカー。

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