ボツワナからDumela。かねぴーです。
今回は、カラハリ砂漠に住む部族、サン族(ブッシュマン)をご紹介していきたいと思います。
サン族とは?
基本情報
サン族はかつてブッシュマンとも呼ばれ、カラハリ砂漠のブッシュ(茂み)に住む狩猟採集民族のことを言います。現在では、砂漠に住む狩猟採集民族はかなり少ないようで、サン族は世界的に見てもかなり珍しい民族です。
しかし、近年は世界的なグローバリゼーションとボツワナ政府の福祉向上、動植物保護、鉱物資源開発などを名目とした近代化政策の影響により、サン人の生活は大きく変わりつつあります。そのため、狩猟採集民族と言っても、現在は農耕、牧畜など定住生活を行っている人々が多数で、かつてのような狩猟採集で生活しているサン族はほとんどいないと考えられています。
言語
サン族はコイサン語族に分類されていて、吸着音や舌打ちをするようにして発音するクリック音を織り混ぜて話します。言葉を構成する音素は200以上であり、世界最多且つ、世界一難しい言語とも言われています。ちなみに、日本語の音素は21で英語の音素は46のため、数字だけで見ても圧倒的に複雑な言語ということがわかりますね。
実際に、僕も真似して挑戦してみましたが、なかなか難しくてうまく発音できませんでした(笑)
サン族に会うには?
トレイルブレザーズ
ボツワナに来てサン族に会うためにはどうすればいいか。ハンツィに行きましょう。そして、トレイルブレザーズに泊まりましょう。ハンツィはボツワナ西部、そしてカラハリ砂漠の中央部に位置する都市です。
ハンツィでは、サン族と交流できるゲストハウスがいくつかありますが、トレイルブレザーズはアクティビティも食事も充実しているにも関わらず、圧倒的に安いです。
ここでは、このようなハットハウスというサン族の伝統的な家に泊まることができます。一泊P170(約1700円)で、中にはベッドもあり快適でしたが、時期的にめちゃくちゃ蚊が多く、死ぬほど蚊に刺されました。スタッフに蚊取り線香を貰って炊いていましたが、就寝してから3時間くらいして、ヒカキンに引けを取らない程のブンブンが耳元で鳴り響き、同時に目を覚ました、一緒の部屋に泊まっていた友人と蚊の存在意義について語り合っていたら夜が明けました。一生許さん!
ということで、虫除けスプレーや、虫刺されに効く薬を持っていくことを強くオススメします。
さて、少々取り乱しましたが、ここからは、実際に体験したブッシュマンウォークと、ブッシュマンダンスというアクティビティをご紹介していきたいと思います。
ブッシュマンウォーク
このブッシュマンウォークというアクティビティは、実際にブッシュの中をサン族と歩き、彼らの昔ながらの生活の様子を体験できるというものです。
この写真は、一緒に参加していたイタリア人観光客とサン族のおばちゃんですが、何をしているかわかりますか?
これは、お互いの肩に手を置いて自己紹介するというサン族式の挨拶です。僕はツワナ語で挨拶をしてみましたが、伝わりませんでした(笑)
その後はこのようにどんどんブッシュの中を進んでいき、所々立ち止まり
昔のサン族の生活の様子をデモンストレーションしてくれます。この写真から見てもわかるように、英語を話せるガイドも一緒なので安心です。
あとは、おじいちゃんがその辺に生えている草から紐を作るのを見せてくれたり
急にその辺に生えている草をばくばく食べ出したり。
他にも、カブトムシを食べる様子などもありましたが自重しておきます(笑)
最後には昔すごい狩人だったと言われているおじいちゃんと写真を撮らせてもらいました。この写真からも見てわかるように、サン族は背が低いのも特徴で、成人男性の平均身長は155cmと言われています。かわいい。
ブッシュマンダンス
ブッシュマンウォークを終え、日が暮れると焚き火を囲んでブッシュマンダンスが始まります。
僕のiPhoneのスペックだと暗闇であまり上手く撮れませんでしたが、動物になりきったり、木の棒を使ったり、雄叫びをあげたりと見てて飽きないダンスでした。
終盤には友人も一緒にダンシング!
ブッシュマンダンスが終わった後は、キャンプファイヤーが終わってしまった寂しさのようななんとも言えない気持ちになりました。
まとめ
サン族は非常に魅力的な部族で、個人的にボツワナに来て1番楽しい時間でした(笑)もし、ボツワナに来られる際はハンツィでサン族に会いに行くことをオススメします。あとカサネも!
SHARP!!
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