Hola!! 今日は全国的なデモの影響で、職場のイベントに行けなくなり、家にずっといるのが1番嫌いなのに自宅待機をしているまいまいです🥺😱
今日は私の職場であるSENAの紹介をしたいと思います。
SENAとは…
国立職業訓練所のこと。
日本のハローワークと専門学校を足して二で割ったみたいな機関。
このSENAは、コロンビア国籍を有していて、18歳以上で高校卒業以上であれば、誰でも無料で入学することが可能です。洋服の仕立て、デザイン、医療系、革製品加工、パソコン、スポーツ関係など様々な多岐にわたるコースが522以上あり、各SENAごとに異なる特色のコースを持っています。
無料というのが驚きですよね!!
コロンビア人は、SENAのための税金を支払っているらしいです。
私の配属先であるSENAはアンティオキア県イタグイ市という地域の3つのセンターが合体したSENA。
② 革製品加工(靴やかばんなど)
③ 家具などの木工製品加工
広い意味での学生サポートを行う
私の配属先は2番目の*広い意味での学生サポートを行うという部署です。
ここは本当に色々なことをしています。
・スポーツを通して学生の健康を保つ
・文化(音楽・ダンスなど)を通しての学生支援
・リーダーシップ研修を通して学生の社会人基礎力向上
・収入の低い家庭に対して毎日の昼食サポート
・収入の低い家庭に対して毎日の交通費サポート
・入学前の入学面談の実施
・その他必要に応じたイベントの開催
・各クラス代表者の会議を通して学生生活の把握
などなど
以下の写真はコミュニケーションの授業です。日本でいう、チームビルディングみたいなことも頻繁にしています。
本当に様々なことを行っており、日本よりもシステム的にちゃんとしているのではないかと感じている毎日です。
10月はスポーツの週間、健康についての週間、コミュニケーション力向上週間などが設けられ、各週ごとに様々なワークショップが行われていました。
この写真はコメディアンとしてドラッグの怖さを伝えるという人たちでした笑
また、6か月~2年間のコースがあり、SENA内での学習を終えた後は、6か月間のインターンシップに入ります。
コロンビア国内の企業は、従業員の人数に応じて必ずSENAのインターンシップ制を受け入れる義務があるらしく、例えば20人の従業員がいたら必ず1人のSENAのインターンシップ生、40人の従業員なら2人という形で各企業に受け入れてもらっているそうです。
しかし、企業によってはインターンシップ生を受け入れられない場合もあると思います。たとえばJICAコロンビア事務所。この場合、インターンシップ生を受け入れられない企業は一定の額をSENAに収める必要があるということです。
このシステムすごいですよね。
おかげでコロンビアの人たちは無償で高い専門性のある授業を受けることができ、仕事に就くことができるというわけです。
しかし、これが文化的になってしまっているため、途中でやめてしまう学生も多いんだとか。私はここを改善しに来ました。
また、学生の中には元FARCという組織に属していた人たちのグループがあります。
FARCとは?
コロンビア革命軍は、コロンビアでかつて武装闘争を展開していた反政府左翼ゲリラである。スペイン語の正式名称から通称はFARC。かつては中南米最大の反政府武装組織であり、活動地域はコロンビア国内のみならず、ベネズエラ、パナマ、ペルー、ブラジル、エクアドルなどの周辺国へも広がっていた。農民主体のゲリラであるにもかかわらず、幹部にはインテリも含まれ、組織のホームページを運用(現在は閉鎖中)して情報収集活動も行っていた。政府と内戦終結で合意して武装解除し、2017年以降はFARCという略称はそのままで合法政党として活動している(Wikipediaより抜粋)。
JICAの研修でもこのFARCという存在を学びましたが、正直他人事のような気がしていました。
しかし2016年にノーベル平和賞にもなったサントス大統領のもと、長い内戦が終わり国を挙げてのFARCの人々への支援が始まります。
FARCの人々は自ら望んでFARCに属した人もいれば、幼いころに誘拐のような形で連れ去られ、そのままFARCとしての生活を強いられた人も多いようです。
このグループの学生たちと多くかかわる機会をいただき、折り紙のTallerや、このグループの学生たちのワークショップに参加させていただきました。
そこで多くの学生と話をさせていもらいましたが、長い人で40年間山の中で生活をし、毎日の生活用品をリュックに入れて毎日移動をしながら寝泊まりをし生活をしていたという話を聞きました。
その学生は現在70歳。2016年に政府との内戦終結を機に、勉強がしたい!と思い、SENAに入学を決めたそうです。
過去の記事でもUPしているように、コロンビアという国は一見とても発展していて豊かなように思えます。
しかし裏側では、昔の麻薬組織と政府とのつながりが濃く、国民に十分な資金を還元せず、政府が操っているというようなことを私の周りのコロンビア人は話します。
先週11月21日にコロンビア全土で大きなデモがありました。
聞くと、細かいデモは各大学や医療機関で起こっているようですが、ここまで全国的な、そして全機関を巻き込んだデモは初めてのようです。
このデモが大きくならないことを祈っています。。
※SENAの活動の写真載せておきます
ではまた来週~
Chao(^^)/
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